- ホーム
- > 和書
- > 文芸
- > 日本文学
- > ミステリー小説 アンソロジー
出版社内容情報
”殺戮”に捧ぐ。
我孫子武丸デビュー35周年記念アンソロジー
待ち受ける6つの“衝撃”
【収録作品】
我孫子武丸「切断にいたる病」
神永学「欲動にいたる病」
背筋「怪談にいたる病」
真梨幸子「コンコルドにいたる病」
矢樹純「拡散にいたる病」
歌野晶午「しあわせにいたらぬ病」
【目次】
内容説明
待ち受ける6つの“衝撃”。我孫子武丸デビュー35周年記念。殺戮に捧ぐ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
itica
77
6人の作家さんによる競作は、それぞれが光っていた。だがこれを読んでいると、世の中全体が病んでいるんじゃなかろうかと思えてくる。初っ端の安孫子さんからぶっ飛んでいた。他の方の作品も怖くなるくらい狂っていた。さすが「殺戮にいたる病」インスパイア作品だけのことはある。どれが最も狂った作品かって?それは甲乙つけがたいなあ。 2025/10/19
雪紫
62
名作へのオマージュは挑戦にいたる病。驚きは保証済みで惑わされること間違いなし(現に真相明かされて混乱してばかり)。一番驚いたのは神永さんで(はぁ!?)一番好みなのは真梨さん(よーやるわ。経験入ってる?)。だがイヤミスだと思ったのはその真梨さんではなく(元々その短編イヤミス感はあまりないし)、唯一「いたる」じゃなく「いたらぬ」だった歌野さん(一番うわぁとなった・・・納得)。ミステリ好きにとってこの本は驚きにいたる病(全編騙されたからこそこの発言)。2025/10/29
さちこ
60
真梨幸子目当てだったが、歌野晶午作品!!!最後のページで戦慄した。騙されてた。鳥肌立って収まらない。2025/11/07
ごみごみ
59
タイトルの●●を各著者に委ねた6話のアンソロジー。個性強めの錚々たるメンバーだけあって、どれも不穏なストーリー展開、予想外の結末に撃沈。グロテスクな描写に惑わされ、真実を見失ってしまう「切断」 彼女に見えている幽霊は妄想か?ラストの言葉に背筋が凍る「怪談」 「拡散」は既得だがP集落の話は思い出すだけで吐き気が! 最終話のタイトルに「しあわせ」を見つけ救いを求めるもそれだけが〈いたらぬ〉となっていて・・やるせなさが残る読後。2025/10/04
オーウェン
54
殺戮にたる病のアンソロジーということで、執筆した当人である我孫子武丸を含めた6人が●●にいたる病で作品を提供。 オリジナルがあのトリックを使っていたので、必然他の作品もそのトリックを使うものもあれば、逆にそれを使ってパロディのように仕立てているものも。 我孫子さんの「切断にいたる病」ラストの切れ味が見事だし、歌野さんの「しあわせにいたらぬ病」のそちらの介護なのかという捻り。 個人的には欲動やコンコルドも面白かったし、オリジナルに敬意を払っているのがよく分かる6編だった。2025/11/12




