星海社新書<br> 関東大震災「朝鮮人虐殺」否定論を否定する―偽史研究からの新知見

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関東大震災「朝鮮人虐殺」否定論を否定する―偽史研究からの新知見

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065406496
  • NDC分類 210.69
  • Cコード C0236

出版社内容情報

関東大震災が生んだ偽書を読む。

『契丹古伝』ーーそれは、古代東アジアに朝鮮人・日本人・満洲人・モンゴル人の共通祖先となる民族「東大古族」があったとし、その系譜を契丹の祖と結びつける謎の歴史書であり、戦前の軍人・宗教家である浜名寛祐が「満洲で発見した」と主張した「偽書」である。

今日からみれば、大東亜共栄圏構想へと繋がる戦前日本の帝国主義の発露そのものに見えるこの書物は、しかし浜名が関東大震災時の朝鮮人虐殺を嘆き憂えていたことを知るとき、見え方が変わる。

この偽書の存在自体が朝鮮人虐殺の証拠であるだけでなく、戦前エリート知識人の韜晦の中にあった時代精神、そして現代日本にも蔓延する流言飛語やデマ問題の不条理を浮き彫りにするのだ。

ーー偽書・偽史研究の第一人者にして、「江戸しぐさ」への徹底的批判でも知られる原田実の最新作!


【目次】

内容説明

関東大震災の朝鮮人虐殺が生んだ偽書・偽史を読む!『契丹古伝』―それは、古代東アジアに朝鮮人・日本人・満洲人・モンゴル人の共通祖先となる民族「東大古族」があったとし、その系譜を契丹の祖と結びつける謎の歴史書であり、戦前の軍人・宗教家である浜名寛祐が「満洲で発見した」と主張した「偽書」である。今日からみれば、大東亜共栄圏構想へと繋がる戦前日本の帝国主義の発露そのものに見えるこの書物は、しかし浜名が関東大震災時の朝鮮人虐殺を嘆き憂えていたことを知るとき、見え方が変わる。この偽書の存在自体が朝鮮人虐殺の証拠であるだけでなく、戦前エリート知識人の韜晦の中にあった時代精神、そして現代日本にも蔓延する流言飛語やデマ問題の不条理を浮き彫りにするのだ。

目次

第1章 関東大震災が生んだ偽史『契丹古伝』
第2章 関東大震災朝鮮人虐殺の記録・証言を読む
第3章 大正時代の日本には、何故数多くの朝鮮人が暮らしていたのか
第4章 偽史運動の諸相―『富士文庫』と『契丹古伝』の興亡
第5章 「探偵」と「敵」―震災の大衆心理
第6章 偽史と戦後史―「古代史ブーム」と「檀君顕彰」

著者等紹介

原田実[ハラダミノル]
歴史研究家。1961年、広島県生まれ。龍谷大学文学部卒、元昭和薬科大学助手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

佐倉

14
朝鮮、蒙古、満洲、日本の四族は東大古族という共通の子孫を持ち中国大陸を支配していたのだが殷周革命によって漢族に追いやられ散り散りになってしまった。神話や語彙に共通があるのはこのためでありいまこそ日本の下に再統合する時…という内容の偽書『契丹古伝』。その発見者(つまり作者)である浜名寛裕は関東大震災の朝鮮人虐殺に遺憾を表すエッセイを書いていた。解放と支配を統合する思想としての契丹古伝、探偵小説ブーム、檀君神話、戦後の古史古伝リバイバルまでを題材に偽書と植民地主義、災害に付随する不安と暴力を論じていく。2025/10/22

さとうしん

12
偽書である史書『契丹古伝』著述の背景に関東大震災での朝鮮人虐殺があったという話は(面白がってはいけないのかもしれないが)面白いものの、これと震災一般の憎悪煽動の話題は別の本にすべきだったと感じた。東日本大震災時の原発事故での放射脳流出に対する懸念と関東大震災発生時の自警団の問題を果たして同列に置くべきかという問題もある。既にほかの本で話題にしているのかもしれないが、戦前に古史古伝が現れ読まれた背景、すなわち第4章の内容をもっと読みたかった。2025/10/02

agtk

3
はじめは話がどこにいくのかと思ったが……。原田さんらしい丁寧な論考。あまり知識がない内容だったので、ちょっと難しかった。2025/10/13

古墳くん

1
内容からしたら、タイトルは強すぎるかなー。 「神話が民族主義やナショナリズムと結びつきやすい」は歴史好きは心に留めておきたいところ2025/09/23

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