出版社内容情報
北國新聞で連載され、人気を集めた「介護わはは絵日記」が、書下ろしを加えてついに書籍化!
イラストレーター・なとみみわさん実録コミックエッセイ最新刊
いま、介護まっただ中の人も、これから介護を経験する人も。
ちょっとだけ心と体を休めて、ほっこりしませんか?
8コマ漫画で義母や実母の介護にまつわる苦楽の日々を発信してきた
なとみみわさんの人気エッセイ漫画を再編集。
一部書き下ろしも加えた最新刊です。
「義母との同居生活」「介護あるある」「ある日突然義母が色々できなくなる」「病院の入退院」など
興味深い話や反響の多かったエピソードを中心に一冊に凝縮!
介護の日常は大変なことや未知のことも多いけれど、それだけじゃない。
ほっこりあり、驚きあり、涙あり、大笑いあり!
親という年老いた人と接する中で、これまで気づかなかった自分の感情や
周囲の変化などにも改めて対峙することに。
読めば高齢者との同居生活や介護を追体験できるだけでなく、
自分の家族や親のことについて改めて考えるきっかけともなり、
「介護は辛いことばっかりじゃない」と多くの方に共感を得ている人気漫画が、ついに単行本化。
介護中の人も、そうでない人も、心がじんわり温まって、
誰かを大切にしたくなる、親に会いたくなる一冊です。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
153
石川県北國新聞の連載をまとめた一冊。突然、お義母さんと同居することになった作者のなとみみわさん。10年間の介護を振り返って、アレヤコレヤと楽しそうに描いている絵日記だけど、いろいろと大変だったろう。描いたその後の人生選択にも影響があったようで、50代で地元石川へ戻られたそう。自己を犠牲にして最後まで全うされた。家族のために行動する姿に頭が下がる。ある日、びーちゃんと呼んでくれたから、ばあさんと返して距離が縮まった。ポケットやカバンからたくさんのティッシュがなぜか出てくる。日常のエピソードが微笑ましかった。2025/08/04
ふじ
12
朗らかで元気だった義母が、手術後認知症が急激に進み、急遽義実家同居介護を余儀なくされた嫁のコミックエッセイ。日々明るく過ぎていくのは、きっと義母も嫁も根が明るくていい人だから。しんどい出来事も明るく変換できる力って、まさに生きる力だと思う。そして、手術の全身麻酔後に認知症進むのはあるあるだなと。年取ってから大病しないにこしたことないなって思う。#NetGalley2025/07/26
遠い日
4
こんなふうに笑いを交えて介護ができるなんて思ったことがなかった。もう10年以上前になりましたが、故義父母の介護はいまだに辛い思い出でしかありません。ふたりともがとてもネガティブな感情しか出せなくなり、八方塞がりの介護でした。なとみみわさんのお義母さんは、これまでの生き方が認知症になっても反映されているのでしょう。とはいえ、振り返って100点の介護はなく、なとみさんの心中もさざ波が立つこともあるでしょう。手探りで進む介護生活。変化していくのは当然ですが、受け止める余地を失いたくないものです。2025/08/22