出版社内容情報
依頼「祠が破壊されるシチュエーションを含むホラー小説を執筆してください」
星海社15周年記念企画!
依頼を託された豪華7名の作家が、新たな祠の創造と破壊に挑む!
〈収録作品〉
阿泉来堂「再会の首」
高校時代のクラスメイトとの甘き再会が、首をめぐる忌まわしき青春の記憶を呼び醒ますーー。
織守きょうや「山へ行け、祠を壊せ あるいは祠ハンターの狂気とその顛末」
「祠ハンター」と呼ばれる先輩の祠探しに付き合う怪異に遭いたい「僕」……謎めいた先輩の目的とは?
木古おうみ「古き良き海徒の祠」
夢でナニカの呼び声に苛まれ、幼い頃に過ごした孤島を訪ねた少年に、穏やかな島の不穏な真実が忍び寄るーー。
最東対地「閃光」
神威を放ち、敵の祠を破壊せよ! 祠神の加護者・祠ホルダーによる異能バトルロワイヤル!
柴田勝家「ギャルと祠破壊少年」
祠を破壊する姿をギャルに目撃されてしまった少年! 祠に祀られた「ンソロク様」の正体とは?
蝉川夏哉「その痛みを縁として」
「お姉ちゃんを返して」ーー祠に祈り「奇跡の聖女」と化した姉を救うため、妹は祠の破壊を決意するが……。
手代木正太郎「石祠」
子どもができないことに悩む夫婦が旅行で訪れた、うら寂しい海浜の町。そこには大量の石祠があったーー。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
備忘録
19
ホラーの設定でみかける、祠を壊してしまい… という設定から進行するアンソロジーと認識していたが、祠を破壊という条件が入るだけで、それぞれの作家さんが結構自由に書かれていた、純ホラー展開以外のものがこの設定で読めるとは少し意外 1番ベタに設定を使われていたのはトップバッターの阿泉来堂先生、過去に肝試しとして祠に訪れ呪われた男女のストーリーだが、終盤はしっかりどんでん返しが待っていて単なる祠の呪いで終わらないストーリーとなっている ベタ設定なホラーを期待していたのもあり、1番楽しめた2025/07/15
ふなこ
3
タイトルの通り、祠破壊するアンソロジー。ベタな祠破壊もあり、あっそんな祠破壊がというのもあり、怖がりつつ、あるあるを感じ、楽しめた!ベタベタな「お前!あの祠を壊してしまったんか!」もちょっと見たかったかも。でもそれぞれ趣向を凝らした祠破壊、いい感じでした。2025/07/16