出版社内容情報
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生涯不犯の軍神には、妻がいた。
ではなぜ、彼女は、いないことにされたのか?
最注目の歴史小説家、大藪賞受賞後第一作
父を追い落とした長尾景虎(後の上杉謙信)への復讐のため、母から女である身を捨てさせられた於龍。彼女は景虎を激しく憎むが、当人はどこ吹く風で、於龍のことを「面白(おもしょ)い奴」と気に入ってしまう。そこで長尾の重臣たちは、戦上手だが心が迷いやすい景虎の越後支配を盤石なものにするため、於龍の存在を利用しようとする。また、景虎と対立する甲斐の武田晴信(後の信玄)は、於龍を取り込むための調略を開始する――。決して交わらぬはずの運命だった於龍と景虎が、愛憎を超えて結んだ絆とはなんだったのか。そしてなぜ、彼女は後世、いないことにされてしまったのか。史実を忠実に読み解き、最新資料を踏まえて、戦国大名・上杉謙信とその新造(妻)を鮮やかに描く――!
内容説明
父から越後守護代を奪った長尾景虎(後の上杉謙信)への復讐のため、母から“女”を捨てさせられた於龍。彼女は景虎を激しく憎むが、当人はどこ吹く風で、於龍のことを「面白い奴」と気に入ってしまう。長尾の重臣たちが二人の婚姻を越後支配のために利用する一方で、甲斐の武田晴信(後の信玄)は隣国侵攻の調略を始めようとしていた―。史料を丹念に読み解き最新研究を踏まえ、生涯独身と言われてきた上杉謙信と、その妻の半生を鮮やかに描く。謙信の妻・於龍は、どんな女性だったのか?そしてなぜ、歴史の陰に消えたのか?
著者等紹介
武川佑[タケカワユウ]
1981年神奈川県生まれ。立教大学文学研究科博士課程前期課程(ドイツ文学専攻)修了。書店員、専門紙記者を経て、2016年「鬼惑い」で第1回「決戦!小説大賞」奨励賞を受賞。甲斐武田氏を描いた書き下ろし長編『虎の牙』でデビュー。同作は第7回歴史時代作家クラブ新人賞を受賞。2021年『千里をゆけ くじ引き将軍と隻腕女』で第10回日本歴史時代作家協会作品賞を受賞。2025年『円かなる大地』で第27回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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