天皇を覚醒させよ―魔女たちと宮中工作

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天皇を覚醒させよ―魔女たちと宮中工作

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065401507
  • NDC分類 288.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

■最後の「新潮45」編集長の衝撃デビュー作、ついに刊行!
天皇制の空白に徘徊する「新興宗教」のタブーに挑むノンフィクション

「昨日、おとといと相次いで魔女から電話」
「皇后さまがかうまで魔女にやられていらっしゃるとは」

昭和天皇の侍従はなぜ日記にこう記したのか?
松本清張が『神々の乱心』で描けなかった真相に挑む

■天皇に霊的自覚を促そうとした「神政龍神会」、皇后の手かざし医師、宮中魔女追放事件……。
近代天皇制に侵入した宗教事件に深く分け入り、いま皇室から失われた精神性を明らかにする

(本書の内容)

■第一章 宮中魔女追放事件
昭和四十六年七月、宮中から一人の女官が追放された。旧華族出身の彼女は、新興宗教に出入りして香淳皇后を誑かし、さまざまな宮中祭祀に介入しようとした。このため天皇側近の入江侍従などから「魔女」と呼ばれ、宮中では数年にわたって暗闘が繰り広げられていたのだった。いったい彼女は何者で、何を行おうとしていたのか。

■第二章 皇后陛下の手かざし医師
「魔女」の背後にいたのは、東京帝国大学医学部出身のれっきとした医師だった。だが彼は、怪しげな民間療法を施し、第二次世界大戦後には、霊能者を擁する宗教団体を設立していた。そこでは頻繁に神からの託宣を受ける儀式が開かれ、「真手」という病気直しも行われていた。やがて教団は分裂し、その医師は宮中に最接近する。

■第三章 女官と邪教
「邪教」は、女官を通じて宮中に入り込む。明治期の女子教育の第一人者は、同郷の「行者」の託宣を頼りに、昭和天皇をお妃選びやヨーロッパ外遊の可否を進言した。また大正期に東宮女官長を務めた島津家出身の寡婦は、当時の新興宗教に次々と接触して独自の信仰集団を結成する。そしてその教えが「不敬罪」にあたると逮捕された。

■第四章 金毛九尾の狐
「宮中に魔物が入った」として、天皇の自覚を促し、日本の「建替え建直し」を進言した宗教があった。ここには華族やエリート軍人など、社会的影響力がある人物たちが集結、あるいは支持をしていた。彼らは懇意の女官を通じ「書物献上」という形で、実際に宮中に入り込んだ。彼らはどのように生まれ、どんな教義を持っていたのか。

■第五章 神話と宮中
近代民主国家建設の中でエアポケットとなった万世一系の天皇制。伝統と科学的知見がせめぎ合う中で、宮中は軋み、混乱し、新興宗教が入り込む余地が生まれた。彼らの荒唐無稽な教義は、皇室の存立基盤と重なる部分があった。それに皇后と女官たちが呼応し、やがては排除されるが、同時に皇室の本質を毀損することになった。


【目次】

内容説明

天皇に霊的自覚を促そうとした「神政龍神会」、皇后の手かざし医師、宮中魔女追放事件…。天皇制の空白に「新興宗教」が徘徊する。近代天皇制に侵入した宗教事件に深く分け入り、いま皇室から失われた精神性を明らかにする、「新潮45」元編集長の衝撃デビュー作。

目次

序章
第一章 宮中魔女追放事件(伝統墨守の女官;魔女の暗躍;昭和四十六年の魔女祓い;皇室ジャーナリストの曲解)
第二章 皇后陛下の手かざし医師(直木賞作家の回想;千鳥会誕生;病気治しと二・二六事件の将校たち;創設者と「教え主」;皇后陛下の膝治療)
第三章 女官と邪教(穏田の行者;元女官長の乱心;天津教人脈;邪宗と国家神道)
第四章 金毛九尾の狐(海軍エリートの新興宗教;昭和五年、神々の決戦;書物献上;資金提供者;神政成就せず)
第五章 神話と宮中(藤原氏最後の掌典;宮中の近代化と女官)
終章

著者等紹介

若杉良作[ワカスギリョウサク]
1965年愛知県生まれ。青山学院大学法学部卒業。1989年、学習研究社に入社し「ムー」編集部に配属される。1993年、新潮社に移り「週刊新潮」編集部などを経て、1999年より「新潮45」編集部。2016年から2018年の休刊まで編集長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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