出版社内容情報
本格ミステリを愛するプロが選ぶ、傑作ミステリ短編集!
今年イチオシの「謎」はこれだ!
☆☆☆
目次
序 本格ミステリ作家クラブ会長 麻耶雄嵩
「速水士郎を追いかけて」真門浩平
「概念探偵」潮谷験
「スティームドラゴンの奇走」霞流一
「縄、綱、ロープ」青崎有吾
「放送部には滅ぼせない」坪田侑也
「誰も読めない」白井智之
解説 乾くるみ
☆☆☆
内容説明
今年を代表する本格ミステリはこれだ。真門浩平「速水士郎を追いかけて」、潮谷験「概念探偵」、霞流一「スティームドラゴンの奇走」、青崎有吾「縄、綱、ロープ」、坪田侑也「放送部には滅ぼせない」、白井智之「誰も読めない」。作家・評論家が入念に選び抜いた、年に一度の短編傑作アンソロジー。〈文庫オリジナル〉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっちゃん
39
真門浩平「速水士郎を追いかけて」潮田駿「概念探偵」霞流一「スティームドラゴンの奇走」青崎有吾「縄、綱、ロープ」坪田侑也「放送部には滅ぼせない」白井智之「誰も読めない」収録。/既読作品もあったけれど、ハイレベルな一冊に大満足。真門さんはやっぱり好みの作風で好き。潮谷さんもロジカルだけどちょっとユーモラスで楽しかった。カスミンの紅門福助の鉄道トリックに驚かされ、青崎さんは再読でも有栖川先生の完コピぶりに感心する。初読みの坪田さんはオチは分かったけど爽やかで良き。白井さんはエログロなしの真面目な白・白井さん。2025/07/14
だるま
11
昨年発表された短編の中から、本格ミステリとして優れている作品を選び抜いた年刊アンソロジー。青崎さんと白井さんの作品は既読だったが、今回全部読んでもこの二作が特に面白いと感じた。青崎さんは手掛かりの巧さとシャレたオチが最高。白井さんには本格長編を書いて欲しいなあ。そして、他の四作も良く出来ていて、潮谷験さんの犯人指摘の場面では笑ってしまった。収録作が全て傑作だと思えたのはこのシリーズでは久々じゃないかな? かつてのノベルス版から文庫版になり規模が縮小され今に至る訳だが、それでクオリティは確実に高くなったね。2025/07/28
キリン
1
アンソロジーは 白 でお願いします。2025/07/30
羽田
1
どれも面白くてアンソロではこういうことなかなかないので 買って実にお得だった一冊。既読は青崎さんのみ。超上質の二次創作なんで再読してもぜんぜん問題ない。真門浩平「速水士郎を追いかけて」潮田駿「概念探偵」が面白かった。白井智之「誰も読めない」白井さんらしく、ちゃんと?暴力シーンも出てくるんだけど、読後感が爽やかなので胡麻化される。将棋ミステリかと思ったけどぜんぜんそんなことはなかった。2025/07/19
RorD
1
選者の好みもあると思うけど、今年は強烈な印象を受ける物はなかったけど、どれも端正に編まれてておもしろく読める。よかったのは概念探偵かな。かっちりとした探偵の推理と、とぼけた雰囲気が不思議とマッチしてて楽しい。2025/07/03