講談社文庫<br> 朔と新

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講談社文庫
朔と新

  • いとう みく【著】
  • 価格 ¥891(本体¥810)
  • 講談社(2025/07発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065393130
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

第58回野間児童文芸賞受賞作品。

兄の朔(さく)が1年ぶりに家へと帰ってきた。朔と弟の新(あき)は、一昨年の大晦日、父親の故郷で正月を迎えるために高速バスで仙台に向かい、バスが横転する事故に巻き込まれた。朔は視力を失い、盲学校での生活を送っていたのだ。大晦日に帰省することになったのは、新が母親と衝突したことが原因だった。本来の予定より一日遅れでバスに乗ったのが、運命を変えたのだ。
中学時代、新は長距離走者として注目を浴びていたが、ランナーとしての未来を自ら閉ざし、高校に進学した後も走ることをやめた。
そんな新に、突然、朔が願いを伝える。
「伴走者になってもらいたいんだ、オレの」
激しく抵抗する新だったが、バスの事故に巻き込まれたことへの自責の念もあり、その願いを断ることはできなかった。かくして兄と弟は、1本のロープをにぎり、コースへと踏み出してゆく――。
ブラインドマラソンを舞台に、近いからこそ遠くに感じる兄弟、家族の関係を描き切った青春ストーリー。

著者は、多数のYA作品を執筆し、河合隼雄物語賞、坪田譲治文学賞など数々の受賞歴がある、いとうみく。夏の読書感想文全国コンクールの課題図書でもおなじみのいとうみくの作品群は、今を生きる若者たちの必読書といえる。満を持しての文庫化!

文庫版解説は、金原瑞人氏(翻訳家)


【目次】

内容説明

朔と弟の新はバス事故に巻き込まれ、朔は視力を失った。そのバスに乗ることになったのは自分のせいだと、新は期待されていた長距離走者の道を捨てた。その新に、朔が願いを伝える。「伴走者になってもらいたいんだ、オレの」。ブラインドマラソンの世界へと踏み出した兄と弟の絆を描く。〈第58回野間児童文芸賞受賞作〉

著者等紹介

いとうみく[イトウミク]
神奈川県生まれ。『糸子の体重計』(童心社)で日本児童文学者協会新人賞、『空へ』(小峰書店)で日本児童文芸家協会賞、『朔と新』(講談社)で野間児童文芸賞、『きみひろくん』(くもん出版)でひろすけ童話賞、『あしたの幸福』(理論社)で河合隼雄物語賞を受賞。『真実の口』(講談社)で日本児童文学者協会賞、うつのみやこども賞をダブル受賞。『二日月』(そうえん社)、『チキン!』(文研出版)、『天使のにもつ』(童心社)などが青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれた。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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やすらぎ

155
朔と新、不慮の事故で日常が一変したとき、どうなってしまうのだろう。十代の頃は感情表現が難しく素直になれなことが多いけど、弟が兄を、兄が弟を支え、ブラインドマラソンを通じて一つになっていく。二人での初めての一歩、どれほど緊張しただろう。歩幅もリズムも呼吸も合わせていく。安全を願う親の戸惑いや友の心遣い、繊細な心理が描かれている。人は強くもあり弱くもある。人は後悔し前を向く。自責も他責もある。人は変われる。大切な存在がいると勇気が湧いてくる。ただ走るだけではない。その先の新たな道へ。二人を繋ぐロープとともに。2025/08/02

遠い日

4
家族だからこその距離の近さが災いして、逆に遠慮と蟠りを生んだりする。高速バスの事故により、中途失明者となった兄の朔。その遠因が自分にあると思い込んだ弟の新。ブラインドマラソンを通じて、新に伴走者になってもらい、走ることに挑戦することで、お互いの葛藤は深まった。朔の喪失と再生の苦悩、新の後悔。ことばのナイフで斬り合い、血の滲むメンタルが痛々しかった。一本のロープで繋がり走ることで、ようやく思い至った境地は、朔と新のゴールでありスタートだった。きっと死闘が待っている。でも、このふたりなら走っていける。2025/07/15

ろろ

1
ブラインドマラソンに挑戦する兄弟の物語。 最近、ブラインドランナーを見掛ける機会が増えたけど、レースに出場するまでには、多くの練習が必要なんだと、当たり前の事を感じた。それはランナーだけでなく伴走者も同様。ランナーのペースを守るのはもちろん、走りながら周囲に危険がないか、コースはどうなっているのかなどの情報を的確にランナーに伝える技術も必要。そういったコミュニケーションをとった結果が、あの早くてテンポの良い走りに繋がるのだと実感した。今後マラソンを応援する楽しみが増えた一冊となった。2025/07/27

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