父の回数

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父の回数

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065389683
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

話題のシスター・バイオレンスアクション『ババヤガの夜』の著者が放つ傑作小説集。

父親が死んだという連絡がある。母親は三十年以上前に父と離婚してから、まったく没交渉だった人間だ。葬式を準備する私と母の顔には、「めんどうくさい」という字がくっきり刻まれている(「かたす・ほかす・ふてる」)。

誰にも同情されず、注目もされず、生きる営みを淡々鬱々と続ける人々の心を照らすものとは? 孤独な現代人の心を揺さぶる「ダイバーシティ」ファミリー小説五編。

こんな風に書かれる主人公たちが心底羨ましい。理屈じゃなくて、肌触りが好き。独り占めしたいから読まないでください!
―尾崎世界観(ミュージシャン・作家)

全編、順番を付けられないくらい好きです。そして、どのお話にでてくる人も好きです。
共に生きられなくても、あなたを生かしてくれるひとはいるのだよ、と王谷さんが語りかけてくれるようでした。
―町田そのこ(作家)

これはあなたの話であり、わたしの話であり、あなたのすぐ隣で生きているひとの話だ。
―永井玲衣 (哲学者・作家)

つながりは言葉のまえに、そこにあって、じぶんの家族も、本当は名付けられないなにかだ。
本書は家族という最小の社会につけられた、無数の傷を愛そうとするこころみである。
―海猫沢めろん(作家)

この小説たちは、まさに現代の「人間喜劇」(19世紀の文豪バルザックの小説群)だ!―(担当編集)

内容説明

人間関係にレッテルなんて必要ない。ぼくらの孤独な心に突きささる、“ポスト・ダイバーシティ”小説。誰にも同情されず、注目もされず、生きる営みを淡々鬱々と続ける人々の心を照らすものとは?現代に生きる私たちのディテールを驚くべき解像度で描いた「人間喜劇」五編。

著者等紹介

王谷晶[オウタニアキラ]
1981年東京都生まれ。著書には、小説で『ババヤガの夜』(ロサンゼルス・タイムスで「この夏読むべきミステリー五冊[二〇二四年]」に選出)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もぐもぐ

52
家族にまつわる5つの短編。同性愛女性の同居だったり、ふらっといなくなる母だったり、数十年会ってない離婚した父だったり。家族ってほんと不思議な関係だなってしみじみと。感情表現が繊細で、どれも主人公を応援したくなる話でした。タイトル作はオチが切なかったし、昔のバイト仲間を助けようと奮闘する『リワインド』はドタバタ展開が楽しくて、とても面白かったです。そういえば昔テレビデオってありましたね。 #NetGalleyJP2025/05/05

sayuri

39
「おねえちゃんの儀」「あのコを知ってる?」「◀◀(リワインド)」「父の回数」「かたす・ほかす・ふてる」5話収録の短編集。私達の身近にいそうな人達が織りなす共感ポイントが高い物語も良いけれど、本作は私の周りを見渡しても全くいなさそうな人達のお話。でもこれがやけに面白い。毛色の異なる5編だが、登場人物は皆、人生を諦観しているようで、その冷めた目線に興味をそそられる。無味無臭にも思えるが、どこかおかしみがあり、人間は本当にたくさんの感情で構成されているのだと改めて感じた。表題作の『父の回数』には呆然。父よ…。 2025/05/13

shio

29
生きるのに理由なんてない。そこにいる人がどんな人なのか知らない。例え家族であっても、一緒に暮らしている人であっても。幸せかどうかなんて一概に言えない。それでも、胸の奥に、ふいにやってくる感動や、痛みが、何かを知らせようとする。人生って、単純で深い。どの短編もコミカルだけどじくりと胸を刺す。登場人物もそれぞれ地味だけど個性的で、日々を生きるってこういうことなんだなぁと思わせられた。表題作「父の回数」自分が父の子どもではないと知り、家族の温度が変化。変わらない日常にもがく孤独感が独特。実父の薄っぺらさよ…。2025/04/04

Roko

28
以前に読んだ「ババヤガの夜」が良くてね。この本も、結構変な話をしてるんだけど、すぅっと読めちゃう。登場する人たちは世間の真ん中じゃなくて、端の方にいる人ばっかり。女ふたりのカップルとか、父親が死んだという連絡をもらって、始めて自分に兄弟がいることを知った人とか、年上の彼女が消えてしまってオロオロする男とか。こういう人たちって、特別な人と見られがちだけど、よく考えたら普通の人なんていないのよね。#父の回数 #NetGalleyJP2025/04/23

信兵衛

21
いつ自分にそんなことがあっても不思議ない、だからそのドラマに親しみも感じれば、登場人物たちの困惑にも共感が抱けるというもの。 だから楽しめる、好感のもてる短篇集。私好みです。2025/05/28

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