出版社内容情報
元公安警察の作家、濱嘉之の最新シリーズ・完結編!
6年前、隆一、清四郎、和彦の幼馴染3人が追っていた政界と反社会組織が複雑に絡み合う犯罪は、まだ別ルートでしぶとく続いていた。そんな中、東日本大震災が起こる。混乱の時期を経て、悪の連鎖を断ち切るべく執念を燃やす3人だったが、警官としての円熟期の先に思いもしない出来事が……。
<文庫書下ろし>
内容説明
六年前、隆一、清四郎、和彦の幼馴染三人が追っていた政界と反社会的勢力が複雑に絡み合う犯罪は、別ルートでしぶとく続いていた。そんな中、東日本大震災が起こる。混乱の時期を経て、悪の連鎖を断ち切るべく執念を燃やす三人だったが、警官としての円熟期の先に、思いもしない出来事が…。
著者等紹介
濱嘉之[ハマヨシユキ]
1957年、福岡県生まれ。中央大学法学部法律学科卒業後、警視庁入庁。警備部警備第一課、公安部公安総務課、警察庁警備局警備企画課、内閣官房内閣情報調査室、再び公安部公安総務課を経て、生活安全部少年事件課に勤務。警視総監賞、警察庁警備局長賞など受賞多数。2004年、警視庁警視で辞職。衆議院議員政策担当秘書を経て、2007年『警視庁情報官』で作家デビュー。現在は危機管理コンサルティングに従事するかたわら、TVや紙誌などでコメンテーターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
91
濱さんのこのシリーズも最終回となってしまいました。幼馴染の三人が警視庁や警察庁の様々な要職について活躍していく話で、今回は東日本大震災から始まって若干スピード感を感じさせるような話の展開で最後をうまく締めくくったような気がしました。それにしても固有名詞は出てこないのですが、時の総理などを厳しく批評されたりしています。新しいシリーズを考えておられるのでしょうか?楽しみにしています。2025/02/18
海燕
22
著者最近の傾向として、国内外の暴力団・マフィア、詐欺等に関するディープな知識を、会話を通してこれでもかと披瀝する。その類に関心のない人にとっては面白くも何ともないが、私は飽かずに読んでいる。さて、幼なじみの警察官3人の物語も大詰め。著者の作品は余韻を残さずあっさり終わるものが多いが、本作は年代記の完結ということもあり、味わいが深かった。最後は目頭が熱くなった。東大出のキャリア、私大卒、高卒と三人三様の警察人生。皆優秀で前向き、理想を地で行きすぎて鼻白むほどだが「世のため人のため」これも大切だと改めて自戒。2025/05/11
けんけんだ
13
ストーリーはともかく、いつも通り事件の裏情報をレクチャーしてくれて役に立ちます。2025/04/06
GOTI
6
☆☆☆警察官カルテット・シリーズの後を継いだ幼馴染警察官トリオ・シリーズ完結編です。警察情報や蘊蓄も当初は新鮮でしたが、ずっとそこに留まっていて食傷気味なのは否めません。好きな作家だったので、新たな挑戦に期待しています。同じく交番勤務の警察官の息子、和彦はキャリア、秋田、静岡の本部長を経て公安部長、警視総監への道を目指す。隆一は高卒で警察官となり、順調に出世の階段を。清四郎は私大を経て実力で伸し上がる。常に三人は連携を取りつつ巨悪を追い詰める。 2025/05/01
H
5
これで終わりなのかな。官房副長官にはモデルがいるみたいだけど、主人公達には誰かいるのか気になる。というかぜひいて欲しい。2025/02/28