内容説明
この世界では“カミ”に優れた歌と踊り―『舞奏』を奉じれば、どんな願いでも叶うという。六原三言には叶えたい願いがなかった。類まれなる才能に恵まれ、それ故に孤独でもあったが、ただ“カミ”のために舞奏を極められればそれで良かった。しかし、皋所縁はその違和感を見逃さない。探偵を辞め、とある願いを叶えるため必死に舞奏に喰らいついてきた皋は、三言のような人間を理解できなかった―。斜線堂有紀が挑む「ライフワーク」であり壮大な伝奇ミステリ。謎を秘めた青年達の才能と業、願いをめぐる物語が幕を開ける。
著者等紹介
斜線堂有紀[シャセンドウユウキ]
2017年に『キネマ探偵カレイドミステリー』(メディアワークス文庫)でデビュー。2020年『楽園とは探偵の不在なり』(早川書房)を上梓し、『ミステリが読みたい!2021年版』国内篇で2位を獲得するなど高い評価を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みなみ
26
三人で舞い、競い合う舞奏競。主要登場人物の6人がどれもキャラクターが魅力的だったし、結成当初から本番までの王道ストーリーが熱い。シリーズの二作目だったことに読了後気付いたが、支障なく楽しめた。音楽とのメディアミックスもされているようなので、曲を聴くともっと楽しめそう。黄昏時は下り坂や凋落時ではなくて、ここからが自分たちの輝く時と表現するのが格好いい。2023/04/25
さこぽん
24
前作は初めての世界観と謎・謎で大変解りにくかったが、今作は簡単に言えば ”それぞれがチームを組んで舞奏競に出る” という話だったからまだ解りやすかった。でも謎は深まるばかり。(もう一度前作を読み返したいところ) 作者がこだわる探偵がココにも。 敵同士なのに仲良くなっていくところがいい。公式見るとキャラが増えてる!2022/03/18
きたさん
17
物語の存在は知っていたものの、あまりに壮大そうな世界観にこれまで近づくことをためらっていましたが、太軸の物語が本にまとまったということでようやく読んでみました。「舞のヒプノシスマイク」というのが第一印象。キャラの濃さが従来の斜線堂作品そのままで、思っていた以上にスムーズに世界観を受け入れられたことがなにより驚き。これは舞も見たくなるし楽曲も聞きたくなる。2022/03/05
ガットウ
14
★★★3.5点。雰囲気を楽しむ一冊なのかな。2022/05/14
ごま麦茶
5
作者さん目当てで読んだのですが、小説連動型和風楽曲プロジェクトのノベライズでした!3人1組で『カミ』に奉じる歌と踊りを競う、舞奏競。2組のグループが、競い合う。特殊な単語や読み方に引っかかりつつ、読了後に続編の方だったのかと聞いて納得でした。シリーズ1冊目読んでいたらもっとスムーズに世界に入れたのかなぁと。ですが、2組の覡(舞い手)たちはとても魅力的で、後半はぐぐっと引き込まれ、ワクワク読みました。三言の過去も気になるので、やはり1冊目読みたいです。舞奏観てみたい。YouTube見てみようと思います!2025/02/24
-
- 電子書籍
- かものはしかも。2 パンはメロンが、ま…