講談社現代新書<br> 持続不可能な財政―再建のための選択肢

個数:
電子版価格
¥1,155
  • 電子版あり

講談社現代新書
持続不可能な財政―再建のための選択肢

  • ウェブストアに464冊在庫がございます。(2025年05月29日 07時07分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065384688
  • NDC分類 342.1
  • Cコード C0233

出版社内容情報

世界最悪の借金大国
この国はもうダメなのか?

私たちが迫られる「究極の選択」
現役世代へのツケ回しはもう限界。「破綻」を避けるために何ができるのか
そろそろ本当の話をしよう

我が国の財政運営は、このままではこの先、何かのきっかけで、いつ何どき、行き詰まってもおかしくない状態にすでに陥っています。まさに「持続不可能」なのです。しかも、「これまでに国として積み上げてきてしまった借金、国債残高の大きさ」と、「厳しい人口減少傾向に象徴されるように国力が足許、疑いようのないほどに低下傾向をたどっていること」を合わせれば、ついに「行き詰まった」ときに起こる事態は、我が国自身が第二次世界大戦の敗戦直後に経験した苛烈な国内債務調整に匹敵するものにならざるを得ないことは容易に想像がつきます。
では、どうすればよいのでしょうか。どうすれば、私たちのこの国の財政運営を立て直せるのでしょうか。私たちの後に続く世代のことを考えれば、「どうせ無理だから」などと投げ出すことは決して許されません。本書を手に取ってくださったお一人おひとりに、ぜひともご一緒に考えていただきたいと思います。

本書の内容
まえがき
第1部 「財政再建から逃げ続ける国」の行き着く先
第2部 シミュレーション日本の財政はどうなるか
第3部 聖域なき歳出削減何をどう減らすのか
第4部 公平・公正な税制と納得できる税負担を考える
第5部財政再建アラカルトあなたは何を選びますか?
あとがき

内容説明

現役世代へのツケ回しはもう限界。「破綻」を避けるために何ができるのか。そろそろ本当の話をしよう。

目次

第1部 “財政再建から逃げ続ける国”の行き着く先(“財政事情は世界最悪”の国が財政破綻せずにこられた理由;「利払費圧縮」の代償は日銀財務の悪化;このまま逃げ続けた果てに待ち受ける事態)
第2部 シミュレーション 日本の財政はどうなるか(内閣府のバラ色の「経済・財政試算」のカラクリ;今後の鍵を握る利払費―問題は新規国債・借換債の発行金利と条件;金利シナリオ・国債の調達パターンごとの利払費を独自試算;高成長による税収増では財政再建できない理由;財政収支均衡を達成できた場合に利払費はどれほど節約できるか)
第3部 聖域なき歳出削減 何をどう減らすのか(医療・介護・少子化対策;年金;地方財政)
第4部 公平・公正な税制と納得できる税負担を考える(日本の税制は公平・公正と言えるのか?;どう負担するのがよいか、どうやったら負担できるのか)
第5部 財政再建アラカルト あなたは何を選びますか?(「30兆円規模」を“極端”と切り捨てるのは“思い上がり”ではないのか;家計・企業部門が大幅な“カネ余り”を長年続け、政府部門に借金を積み上げてきた国 ほか)

著者等紹介

河村小百合[カワムラサユリ]
株式会社日本総合研究所調査部主席研究員。1988年京都大学法学部卒業、日本銀行入行。1991年株式会社日本総合研究所入社。2019年より現職。財務省財政制度等審議会財政制度分科会委員(現職)、国税庁国税審議会委員、厚生労働省社会保障審議会委員、内閣官房行政改革推進会議民間議員等を歴任。『日本銀行 我が国に迫る危機』(講談社現代新書)で第四五回石橋湛山賞を受賞

藤井亮二[フジイリョウジ]
白鴎大学法学部教授。1985年慶應義塾大学法学部卒業、参議院事務局入局。予算委員会調査室首席調査員、企画調整室次長を経て、2018年参議院予算委員会専門員(調査室長)。2022年より現職。栃木地方最低賃金審議会委員、参議院予算委員会調査室客員調査員、会計検査院特別調査職等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

116
故・森永卓郎氏を筆頭とし、財務省批判が跋扈している。財務省が国民思いの善良な集団とは思わないけれど、でも、財務省の財政均衡主義が欺瞞だと言うのは本当かと訝る中で手にした一冊。本書は、日本の財政が持続不可能な危機的状況にあることを統計データやシミュレーションを通じて炙り出し、医療・介護・少子化対策・年金・地方財政などの抜本的な改革が必要なことを示す。冷静で客観的な分析は、著者二人の良心に基づく主張として、私は納得感を持って本書を読んだ。少なくとも、通貨発行益の魔術を弄する乱暴な議論より、私には腑に落ちる。2025/03/02

kan

25
データに基づき、長期的視野と現実的な具体策をもって公平公正な租税制度を訴える一冊。ハードな破綻を回避しソフトランディングを目指すためには国民全員で痛み分けし、皆が納得できる策が必要というのは正論だ。しかし氷河期世代ど真ん中としては、もう痛みは十分というのが正直なところ。「好き放題」の東京都にも言及があり、私立学校無償化やプロジェクションマッピングが例に挙がる。裕福な東京都は、特定の都立高校に限定し模試や英語四技能試験の受験料全額補助や無料校内予備校を開催。税金の使途として不適切だと、都立を辞めた今も思う。2025/05/20

さきん

23
今までの財政均衡派の本と違うのは、データをほぼ5ページごとに図示し、かつ恣意的なデータの加工が少ない。相変わらず残念なのは、103万の壁や消費税減税の現役負担軽減策をポピュリズムと決めつけたり、政府の借金の債権者はほとんど国民であること、政府の資産に触れていないこと、特別会計にも全く言及がないこと等が、やはり財務省の影響を多大に受けているのではないかと思わざるを得ない。現役世代を税制上守らないと、少子化対策及び経済活動自体を守る事ができない。2025/05/13

よっち

22
現役世代へのツケ回しはもう限界。「破綻」を避けるために何ができるのか。現実的な選択として何を考えるべきなのか提示していく1冊。これまでに国として積み上げてきてしまった借金、国債残高の大きさと、厳しい人口減少傾向もあり国力が疑いようのないほどに低下傾向をたどっていることを踏まえて、どうすれば財政運営を立て直せるのか。聖域なき歳出削減で何をどう減らすのか、公平公正な税制と納得できる税負担を考える内容で、改めて提示されるとなかなか厳しいというのが正直な実感でしたが、でもどこかで手を付けないといけない問題ですね。2025/03/05

Francis

19
購入後翌日に一日で読了。タイトルの通りで我が国の国家財政は破綻しかねない現状をデータで示し、財政再建の道筋を同様にデータを示しつつ国民一人一人に考えてもらうために書かれた。内容はほぼ首肯できるもの。国民の皆さんが財政への無知を良い事に見たくない現実を必死で見ようとしてないだけなのでしょう。社会保障の削減、増税など耳に痛い話がほとんどだが、その中でも租税特別措置の見直し、累進課税の強化、高所得層への金融課税の強化など公正な課税の道筋にも言及しており、新書とは言え、かなりバランスの取れた内容と言える。2025/01/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22401137
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品