出版社内容情報
2012年、新宿。
夜の街でキャバクラ嬢として働く山田さんは、
何をやっても”ちょっと足りない“新人・みいちゃんと出会う。
ヤル気と元気はあるものの、漢字も空気も読めないみいちゃんは、
周りから馬鹿にされ「可哀想」のレッテルを貼られてしまう。
それでも、健気に働くみいちゃんの姿に、山田さんは徐々に心を惹かれていき―――。
不器用で愛くるしい女の子たちを巡る、夜の世界の12か月。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふじ
9
わお、これがネットギャリーにあるなんて。マガポケ連載の新宿キャバクラもの。みいちゃんという明らかに知能が足りなそうな女の子のお話。話の通じなさがリアルだなぁと思ったらみぃちゃんにはモデルがいるそうで…結末に向けてのミステリ要素と、みぃちゃんがどうしてこうなったのか、という観点から目が離せないマンガです。元々はTwitter連載からのマガポケ移籍。Twitter時より障害にフォーカスしてかなり加筆されているそう。#NetGalley2025/05/31
祐樹一依
5
【○+】救いようのない話、というやつで、恐らく冒頭の「結末」はそういうことなのだろう。「ちょっと、というか、相当足りない子」が準主人公なので読み心地は全然よくない。12か月後の「それ」に向かって物語は舵を切っていく。「それ」がおおよその読者が刷り込まれた結論と異なる終末であったら大傑作になってしまうのだろうが…救いようはないのだろうな、きっと、絶対。2025/02/23
inaniwan
4
知的障害があるキャバクラ嬢のみいちゃんと、その同僚である山田さんを描く実話ベースフィクション。性行為以外に他人を喜ばせるコミュニケーションを知らず、その割におかしなバランスでプライドが高いという、知的障害の成人女性のリアルが描かれており、地獄譚としてよく練り上がっている。2025/07/19
たかし
4
Xでバズってたので読んでみた。主役の女子大生キャバ嬢が、明らかに知的障害のあるキャバ嬢を観察するという体裁になってる。時代設定が2012年代で、ざっと10年くらい昔になってるが、著者の実体験を漫画にしてたからそうなってるのね。仕事柄、たまに知的障害のある人と接することがあるが、いかにもありそうなリアリティのある悲惨な描写には目を逸らしたくなる。それでも読んでしまうのだけれど。回想という体裁で、物語を1年と区切っているのでさほどの長編にはなるまい。最後まで追いかけたい。2025/02/28
さおり
4
なんか見ててすっごく複雑。友人を描いたってだけあるからすごくリアル。2025/02/09