言葉の道具箱

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言葉の道具箱

  • 三木 那由他【著】
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • 講談社(2024/10発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 160p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065372470
  • NDC分類 801.01
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「言葉とコミュニケーション」は、哲学の問いであり、「私」の問いである。

美味しさを伝えるには、「言葉が奪われる」とき、言い換えの力、ジェンダーを表す単数のthey…。日常の問いを哲学につなげ、柔らかな言葉で新たな可能性を探る。「紀伊國屋じんぶん大賞2023」第2位に輝いた『言葉の展望台』、『言葉の風景、哲学のレンズ』に続くエッセイ集。

「コミュニケーションについて考えるなかで徐々にわかってきたのは、目の前の相手としっかりと向き合うためには、ときに自分自身で物事を決めるのを中断し、相手に身を委ねる必要があるということだ。私の言っていること、私が発話を通じてしていること、そして会話のなかで現れる私とあなたの関係、そのいずれも、私単独で決めることではなく、私とあなたのあいだで相互的に調整されることであって、だからこそときには自分の意志を引っ込めてあなたのやりかたに合わせることもできる。」(本書より)

【目次】
レンコン団子の美味しさ
言葉が奪われる
「卒煙支援ブース」へようこそ
「生き延びましょう」とあなたに向けて
自分自身を語るために 
いま、ここから、私が投げかける言葉
会話の事故
哲学者に語れること
突如、迫りくる
理想的な言語、不完全な言語
あれ、そうだっけ
呼びかける言葉

内容説明

「言葉とコミュニケーション」は哲学の問いであり、「私」の問いである。美味しさを伝えるには、「言葉が奪われる」とき、言い換えの力、ジェンダーを表す単数のthey…。日常の問いを哲学につなげ、柔らかな言葉で新たな可能性を探る傑作エッセイ。

目次

レンコン団子の美味しさ
言葉が奪われる
「卒煙支援ブース」へようこそ
「生き延びましょう」とあなたへ向けて
自分自身を語るために
いま、ここから、私が投げかける言葉
会話の事故
哲学者に語れること
突如、迫りくる
理想的な言語、不完全な言語
あれ、そうだっけ
呼びかける言葉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

108
最近注目されている三木那由他さん。分析哲学/言語哲学がご専門だけあって、「共同的コミットメント」「解釈的不正義」「趣味判断」「一人称権威」「指標詞」「概念分析」「探求のパラドクス」などの哲学的概念や「単数のthey」などの言葉遣いが考察されるが、それらが、日常の出来事を通じて極めて具体的に論じられるところに、本書の面白さがある。世間的な常識を疑うことによって生まれる本質的で鋭い考察は、著者が、性的マイノリティとして歩んでこられた人生の中で身につけられのかもしれない。読み応えのある、とてもいい本だと思う。2025/01/29

ネギっ子gen

57
【私たちの言葉を、私たちの文脈で聞き、私たちと会話をしようとしてくれる人が一人でも多く現れてくれるようにと祈りながら】人見知り過ぎて会話が苦手ながらも言語とコミュニケーションを専門とする哲学者が、哲学の道具箱をふんだんに利用しながら語ったエッセイ集。<つい最近まで、私はとても孤独でした。自分と似たひとが周囲にまるでいないと感じていたのです。ひょっとしたら、同じような気持ちをいままさに抱えているひとがいるかもしれません。そんなひとに知ってほしいと思っています。「こういう人間がちゃんとここにいるよ」>と。⇒2024/12/22

踊る猫

32
生活の中からていねいにすくい上げられた違和感や疑問などを哲学の文脈にたくみに結びつけ、三木那由他は独自の考察を重ねる。どのエッセイもことさらに分析を見せびらかし上野俊哉的に言えば「難解ボケ」を気取るのではなく、あくまで著者の真摯な問題意識・思考作法がそのまま伸び伸びと発揮されているからこそ「腑に落ちる」というか「響く」ものとして読めるのだろう。結論だけを受け取れば「役立つ」、コスパのいい本ではないかもしれない。むしろ著者と一緒に思考の足取りを確認することでぼくたちの思考能力は格段にかつしなやかに鍛えられる2024/11/05

buuupuuu

21
言葉は社会が用意したカテゴリーを反映している。他方でそれは個別の場面で用いられる。コミュニケーションは表面でなされることもあれば、積み重ねられて深くなることもある。デフォルトで用意されたものに頼ることは、予見可能性を高め、社会に効率をもたらすが、代わりに不自由を強いる。だが、グローバル化、情報化が進めば、価値は多様になり、私たちは自由になっていかざるを得ない。そうなれば私たちはデフォルトなものに頼ることはできなくなる。このことは、コミュニケーションの形を変え、そこで用いられる言葉も変えていくのだろう。2025/04/05

いちろく

21
言葉とコミュニケーションの研究者の著者が「群像」で連載したエッセイをまとめたシリーズ最終巻。初巻刊行時に偶然手にしてから、ほぼリアルタイムで読み続けたので感慨深い。著者がトランスジェンダーを公表したのは、初巻の中盤頃だったはず。シリーズを通じて著者自身の性認識も大きなウェイトを占めていたのが伝わる一方で、公表により著者である「三木那由他」から「トランスジェンダーである三木那由他」が読者にも前提なことへの変化も感じたのも事実。その点は今巻でも変わらない。作品を通じて著者が提示する言葉に向き合う時でもあった。2025/01/28

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