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出版社内容情報
エウリュディケ殺害計画はエウメネスの働きで阻止された。計画の首謀者でることが発覚した王妃オリュンピアスは故郷へと送られることになる。その途上で、フィリッポス王の暗殺部隊が王妃一行を襲う。王妃の護衛ネオプトレモスが応戦し、暗殺部隊は一人を残して撃退される。最後の一人は王子アレクサンドロスに似た顔を持つ男・パウサニアスだった。彼に王妃は興味を持つ。そしてそれが、後の歴史を大きく動かす!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
86
エウメネス伝、約5年ぶりの続刊。前巻をおさらいし、状況を把握して紀元前4世紀のマケドニアの世界へ再び入り込む。今回は大きなうねりがあった。人間の我欲が駆り出す情念が交錯する様の生々しさ、おぞましさ、そして悲哀が著者の大胆凄絶な筆致で描かれる。にしても大きな出来事ゆえの呆気なさに呆然。アリストテレスとあの生物研究所の男が為そうとしていることの描き方が不気味だ。そしてエウメネスに託された切実なる願いと彼女が残した穏やかな顔から伺える深い信頼感が心に刻み込まれる。この旅の行方はどんなものとなるのか。次巻を待つ。2024/06/25
六点
82
5年ぶり読む新刊である。なお、集録されている、エピソードは3年も前の話。次巻は3年後くらいに読めれば、上出来であろうと見られる。一読巻を置くを能わざる面白さである事はいうまでも無い。5年くらい待たされても良いかもと、思わせる程度に面白いんですよ!2024/06/28
Die-Go
77
フィリッポス王の政略のままに事は進むかと思いきや、とんでもない展開が。エウリュデイケも束の間の幸せから急落する。★★★★☆2024/06/21
venturingbeyond
71
いったいどれだけインターバルがあったのか…。いよいよアレクサンドロスの治世に…って、連載自体が止まってるし、次巻はいつになることやら。タイトル通りの歴史的傑作の展開(そして願わくば完結)を、気長に待つとしましょう。2024/06/30
アーちゃん
47
なんと5年ぶりの新刊。書店でみかけなかったので、読友さん情報がなかったら見逃していたと思う。例によって11巻まで(エウメネスのマケドニア入りまでは斜め読みだが)読み直しの後にじっくりと読了。凄い展開になっていて、しかも雑誌連載が2年前で止まっているというのに同じテンションのままというのはさすが岩明均さんならでは。そうだったのかと思わせるパウサニアスの”役目”。そしてフィリッポ王の今後、生き延びたエウリュディケの息子。いずれも気になるけれど次巻まで待ちます。2024/06/29