出版社内容情報
「君は金にがめつすぎる。婚約を破棄させてくれ」
ずっと王妃教育を受けてきたベアトリーチェは王太子に婚約破棄を告げられた。毎晩開かれる無駄なパーティー。浮気相手に送る豪華なドレスの数々。ベアトリーチェは最後に臣下として浪費を抑えるように進言するも、逆に『金の亡者』と虐げられ、王宮から追放されてしまう。
しかも、王太子は自分の借用書を実家に擦り付けて来た。
「お前のせいで領地が潰れるではないか! どうしてくれるんだ!」
領地を立て直そうと一生懸命だったのに、ベアトリーチェは父に『ブタ公爵』と名高い辺境のアベル・オルロー公爵に売られ、借金のカタにされてしまった。
しかし、オルロ―公爵領は荒れ地で有名。
城もボロボロ、収穫は見込めず、辺境に相応しい有様だった。
「この領地には無駄が多すぎます!」
ベアトリーチェは公爵領の改革を決意する。成金令嬢と呼ばれたトラウマから最初は尻込みしていたが、なりふり構っていられない。
改革が進むにつれて税収も上がり、順調に借金を返済していく。
そしてオルロ―公爵も『ブタ公爵』からだんだんと変わってきて……。
「俺の容姿を気にせず旦那と呼んでくれた君を、心から愛している」
「私は異性からの愛よりお金のほうが好きです」
これは、ちょっとズレた令嬢と距離感のおかしい公爵のじれったい恋愛譚。
内容説明
「さっさと失せろ、この成金令嬢めが!」ベアトリーチェ・ラプラスは婚約者に浮気されたあげく、公衆の面前で謗られて婚約破棄を突きつけられる。さらに婚約者を寝取った悪女の陰謀により、多額の賠償金を背負わされ、実の父にも見放されてしまった。ベアトリーチェは生家を守るため、好色と噂の「豚公爵」アルフォンス・オルローと婚約することに。しかもオルロー公爵領は国から見捨てられたほど枯れ果てた地だった!半ば身売りに近い形で公爵領に赴いたベアトリーチェだが、噂の「豚公爵」は思いのほか紳士的。さらに金勘定が得意な彼女に領地改革も任せてくれて…!?「ベティ。僕は君を愛している」「成金令嬢」と「豚公爵」が織り成す、優しくて痛快なサクセスラブストーリー!
感想・レビュー
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よっち
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久利大也
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