出版社内容情報
202年1月12日に長逝された半藤一利さんが生涯の最後まで訴え続けたこと。それは「歴史に学べ」ということでした。本書は半藤さんがものした数多くの文章や講演から、そのエッセンスを集約したものです。
明治人のリアリズム、大正期の石橋湛山が示す理想のパワー、昭和天皇の懊悩、そして宮崎駿の投げかける問い。昭和史研究の第一人者が残した軽妙にみえて重い言葉です。
内容説明
明治の軍人・児玉源太郎の、冷徹なまでのリアリズム。時局に逆らい「小日本主義」を提唱し続けたジャーナリスト・石橋湛山。日本はいつ、どこで道を間違え、無謀な戦争に進んでいったのか。「歴史に学ぶこと」を訴え続け、2021年に逝去した著者がものした数多くの文章や講演、そのエッセンスを集約した一冊。
目次
墨子と龍馬と
明治の将星のリアリズム―名言『坂の上の雲』(前口上;軍備増強における奇跡;苦しみ抜いた末の開戦;二〇三高地は日露戦争の天王山なり;二〇三高地攻略の「ドラマ」;乃木の武士道と日本軍の国際法遵守精神;日露戦争“辛勝”と“空しき”官修史書;「馬鹿かァ、お前は」のカタルシス ほか)
石橋湛山と言論の自由
昭和天皇の懊悩と歴史探偵の眼
人間であることをやめるな
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年東京向島生まれ。15歳で東京大空襲に遭遇、九死に一生を得る。東京大学を卒業し、文藝春秋に入社。『週刊文春』『文藝春秋』などの編集長、出版局長、専務取締役を歴任。退任後本格的に作家活動に入り、昭和史研究の第一人者、「歴史探偵」として知られる。2021年1月12日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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