出版社内容情報
森と石、都市と農村が展いた後発のヨーロッパ文明は、どのようにして世界史の領導者になったのか。戦争・飢餓・疫病、ルネサンス・宗教改革・大航海を経てきたその歴史に建設と改新、破壊と停滞のリズムを読み取り、文明を一つのシステムとして通観する。西洋史の泰斗による格好のヨーロッパ入門!
【目次(抄)】
内容説明
森と石、都市と農村が展いた後発のヨーロッパ文明は、どのようにして世界史の領導者になったのか。戦争・飢餓・疫病、ルネサンス・宗教改革・大航海を経てきたその歴史に、建設と改新、破壊と停滞のリズムを読み取り、歴史を動かす事件を追う。西洋史の泰斗が、古代から近代に至るまで、文明を一つのシステムとして通観する格好のヨーロッパ入門!
目次
第1章 太古の大陸にて(森と石の原景;ケルト人の雄姿;南の巨人・ローマ)
第2章 建設と破壊(ゲルマン人がきた;カールの帝国;ヨーロッパの外周から)
第3章 改新の世紀(西暦千年のあとに;農村文明の誕生―改新・その一 ほか)
第4章 精神と生活の範型(ルネサンス―地中海との和解;宗教改革―歓喜する内面;日常生活のミリュー―十六世紀の敷居の上で)
第5章 成人に達した文明(十六世紀―短い夏;国際経済システムの確立;絶対主義国家へ;一六四八年―危機の十七世紀)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蕎麦
4
学術文庫にしては珍しい、散文調のヨーロッパ概略史。本文中にも「散文的な」「散文調の」といった形容が出てくることから、意識的にこのような文体で書いたのだろう。本村凌二先生にも通づる物があるかもしれない。内容は、200ページ強で古代~近代までを網羅しようとするのだから各時代の断片・エッセンスの記述にとどまるものであり、ある程度知識がある人でないと楽しめないのではないかと感じた。本の薄さを良いことに、ヨーロッパ史の入門編として読むのはおすすめできない。2024/09/11
Go Extreme
2
https://claude.ai/public/artifacts/bf1e67fc-ab22-4140-892f-ac6ec0ffcbd8 2025/06/10
Akihiko Ito
0
石器時代から啓蒙時代あたりまでの出来事を駆け足で説明しながら、ヨーロッパの文明がどのように現れ、変遷し、近現代に至ったかという話。 入門を謳うものの、主要な出来事の事前知識がないとよくわからないと思う。文章も独特。 こういう通史的な本を読むと、我々の生きる現代は長い年月の中での変化の結果であると同時に、変化の途上でもあるという当たり前のことを思い知らされる。2024/11/19