出版社内容情報
日本橋本石町の薬種問屋・山口屋の手代が殺された。清七という色男で、女癖が悪かったらしい。金は盗られず、正面から一太刀で斬られているので武士の仕業か。読売は「辻斬り」と騒いでいる。隠密同心の要が捜査に乗り出し、清七が悪質な金貸しをやっていたことがわかる。そして、妻の月が殺し屋であることを知らない要は、捜査への協力を依頼する。顔が広まってしまうことを心配しながらも、麦湯売りに扮して情報収集をする月。だが、月には別の「殺しの指令」が……。
内容説明
日本橋の薬種問屋・山口屋の手代・清七が殺された。読売は「辻斬り」と騒いでいる。隠密同心の要が捜査に乗り出す。妻の月が殺し屋なのを知らない要は、捜査への協力を依頼。顔が広まるのを心配しながらも、麦湯売りに扮して情報収集をする月。だが、月には別の「殺しの指令」が…。大人気書下ろし時代小説!
著者等紹介
神楽坂淳[カグラザカアツシ]
1966年広島県生まれ。作家であり漫画原作者。多くの文献に当たって時代考証を重ね、豊富な情報を盛り込んだ作風を持ち味にしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nemuro
40
「甘ちゃん同心と、しっかり者の妻の活躍が楽しすぎる」<うちの旦那が甘ちゃんで>シリーズ(全10巻)に始まり、「10巻揃ったあとの、うれしい特別編!」の<鼠小僧次郎吉編>と来て、「奉行所一の切れ者は、今日も姉に振り回される!?」の『捕り物に姉が口を出してきます』。そして「ごく普通の結婚をしたはずなのに柳生家の父から催促されて困ってます」の『夫には 殺し屋なのは内緒です』。どれも時代小説とは思えぬ軽やかなタッチで悪くない。設定も展開も毎度お馴染み。主人公の心の声そのままな感じのタイトルが可笑しくて、愉しい。2024/06/09
みかんめろん
36
お江戸ヨルさんシリーズ2作目。月さんは殺し以外は不器用で世間知らずで悋気が激しくて旦那様の要さんが大好き。二言目には「離縁は嫌です」と言い出す月さんと「どこまで遡れば誤解が解けるんだ」と必死になだめる要さんの会話が面白くてずっとニマニマしてました。要さんや周囲の言動に一喜一憂する月さんがかわいい。とにかく物騒で滑稽で笑いながら読みました。神楽坂先生らしさ全開です。面白かったので近いうちに再読します。星4つ★★★★2024/03/18
いぼいのしし
32
人を殺して平然としている月も心配する様子もなく妻に捜査に協力してもらう要も悪い人ではないけれど、いまいち共感できなくてモヤモヤする。私には合わないかも。2024/09/23
fuku3
23
2024.8.3読了。シリーズ第2弾。相変わらずあっさりと人を殺す殺し屋の月さん。簪で相手の急所をひと突き!でも家事が苦手で一苦労!特に火加減調整の焼き加減が上手くいかず、もっぱら料理は茹でるか蒸すか!それでも旦那の要はそんな料理でも月が作れば文句も云わず上手いと食べる。このシリーズの特徴なのかこの作家さんの特徴なのか、江戸時代の時代劇の割に言葉が大分今風である。モテる、事件捜査、恋人、など敢えてなのか⁉︎どうも読んでいて引っかかる!夫婦仲が良いのはいいが、要がそろそろ月の秘密に気が付いて仕舞うのでは⁉︎2024/08/03
みかんめろん
22
再読しました。殺し屋で世間知らずで浮世離れしていて旦那様の要さんが大好きな月さんが可愛すぎます😄。ももんじ鍋の件とか萌えました(^^)。初回読んだ時より面白かった。そんな本は滅多に無いです。2024/06/16
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