出版社内容情報
日本橋本石町の薬種問屋・山口屋の手代が殺された。清七という色男で、女癖が悪かったらしい。金は盗られず、正面から一太刀で斬られているので武士の仕業か。読売は「辻斬り」と騒いでいる。隠密同心の要が捜査に乗り出し、清七が悪質な金貸しをやっていたことがわかる。そして、妻の月が殺し屋であることを知らない要は、捜査への協力を依頼する。顔が広まってしまうことを心配しながらも、麦湯売りに扮して情報収集をする月。だが、月には別の「殺しの指令」が……。
内容説明
日本橋の薬種問屋・山口屋の手代・清七が殺された。読売は「辻斬り」と騒いでいる。隠密同心の要が捜査に乗り出す。妻の月が殺し屋なのを知らない要は、捜査への協力を依頼。顔が広まるのを心配しながらも、麦湯売りに扮して情報収集をする月。だが、月には別の「殺しの指令」が…。大人気書下ろし時代小説!
著者等紹介
神楽坂淳[カグラザカアツシ]
1966年広島県生まれ。作家であり漫画原作者。多くの文献に当たって時代考証を重ね、豊富な情報を盛り込んだ作風を持ち味にしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みかんめろん
25
お江戸ヨルさんシリーズ2作目。月さんは殺し以外は不器用で世間知らずで悋気が激しくて旦那様の要さんが大好き。二言目には「離縁は嫌です」と言い出す月さんと「どこまで遡れば誤解が解けるんだ」と必死になだめる要さんの会話が面白くてずっとニマニマしてました。要さんや周囲の言動に一喜一憂する月さんがかわいい。とにかく物騒で滑稽で笑いながら読みました。神楽坂先生らしさ全開です。面白かったので近いうちに再読します。星5つ★★★★★2024/03/18
なお
10
殺し以外は不器用で、要さんにべた惚れな可愛い月さんが好き。2024/04/21