出版社内容情報
この本は地方都市の中小企業M&Aについての本であり、重要な3つのキーワードが、「M&A」、「中小企業」、「地方都市」である。現在、地方都市では日ごとにM&Aの必要性が高まっているものの、その実態はあまり知られていない。もっと言えば、地方都市の中小企業経営者にこそM&Aは必要とされているのに、それがどのようなものであるのかが理解されていないという実情がある。そこで本書では、地方都市の中小企業のM&Aが難しい要因、その要因を解消してM&Aを成功させるために必要な知識やポイントを解説。売り手企業からすれば、会社を売ることで、自社が長きにわたって築き上げてきた価値を次世代に引き継ぐことができる。そして買い手からすれば、新たな価値を取り入れることで、これまでとは違った方向に発展することができる。後継者不足が叫ばれ、企業を取り巻く環境が劇的に変化する現代においては、廃業に追いやられる企業も多数存在するが、そのなかで、売り手企業と買い手企業の永続性を追求するには、M&Aこそが究極の解となるだろう。企業や事業を買いたい人に、その逆に売りたいという人にも必読の1冊。
内容説明
地方都市中小企業の未来につながる「サステナブルM&A」とは―
目次
第1章 ローカルM&Aの実情(ローカルM&Aとは何か;ローカルM&Aの実態 ほか)
第2章 ローカルM&Aの工程(M&Aのプロセス;買い手の実情 ほか)
第3章 ローカルM&Aの活路(M&Aの種類;事業承継型M&Aの例・その1 後継者不在の例;事業承継型M&Aの例・その2 会社分割の例;再生型M&Aの例 金融支援の例;再生型M&Aの今後)
第4章 M&Aの行方(M&Aをめぐる状況;M&Aの多様性;M&A仲介業者の進展;ローカルM&Aが日本社会・経済にもたらすもの;地方都市の活性化;ローカルM&Aの未来)
著者等紹介
小川潤也[オガワジュンヤ]
1975年新潟県新潟市(旧巻町)生まれ。株式会社絆コーポレーション代表取締役社長。大学卒業後、1998年に株式会社富士銀行(現・みずほ銀行)入行。法人担当として融資、事業再生、M&Aなどの総合金融サービスを手がける。2004年、医療介護の人材サービスを手がける株式会社ケアスタッフに入社し、2007年に代表取締役に就任。また、銀行勤務時代に培った新規取引先の開拓やM&A支援経験を生かし、地方都市の後継者不在、事業承継ニーズに応えるべく、2010年に株式会社絆コーポレーションを設立。事業承継型と再生型のM&Aアドバイザリー事業を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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