その音は泡の音

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その音は泡の音

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  • サイズ 46判/ページ数 140p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065342718
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『点滅するものの革命』で第65回群像新人文学賞を受賞した新鋭が描く、注目の受賞第一作。
大学のお笑いサークルに所属するわたしたちは、夏の10日間、東北地方をめぐる公演合宿ツアーに出発した。
各紙文芸時評で絶賛!夢と現の狭間で移りゆく思考と感情の泡立ち、分岐する記憶をとらえる奇跡の文体。

毎年、大学の夏休みに行われるお笑いサークルの合宿では、行き先ごとに分かれ、老人ホームや病院でコントや大喜利を披露する。東北班のメンバーは、3年の朝倉とミミ、2年で班長の三井、1年のユカリと杉崎。レンタカーで出発したわたしたちは初日の目的地・福島へ向かうが、旅の予定は早々に乱れて……。

・ユカリ 「先輩たちと比べて、ふだんのあたしがしているやりとりときたら、どれだけ鈍臭いことだろう?」
・三井 「慣れてしまえばイジられキャラも悪くない。イジられることにも技術がいるのだ。」
・ミミ 「楽しい楽しい。ずっとこんなことして生きていきたい。」
・杉崎 「どうせ明日には忘れてしまうことだ。二度と会わない人を思いだすほど無意味なことはない。」
・朝倉 「どうしても思いだせない。どこへ行ってなにを見たのか。おれはとりかえしのつかないことをしてしまったんじゃないのか。」

内容説明

夏休みの10日間、お笑いサークルの公演合宿に参加した大学3年の朝倉とミミ、2年で班長の三井、1年のユカリと杉崎。レンタカーに乗り込んだ5人は初日の目的地・福島へ向かうが…。各紙誌文芸時評で絶賛!群像新人文学賞受賞第一作。

著者等紹介

平沢逸[ヒラサワイツ]
1994年、東京都生まれ。早稲田大学基幹理工学部数学科卒業。2022年、「点滅するものの革命」で第65回群像新人文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

201
大学のお笑いサークルで東北地方に車で出かけて10日間を過ごす男女の若者達。老人ホームでの漫才ショーや仲間内での悪ふざけが続いて殆ど冗談ばかりの時間が流れていくが、その裏側では各人の内面にそれぞれの真面目な思惑も潜んでいる。やがて次第に不思議なエピソードが挿入されて夢か現実か判然としない雰囲気が漂ってくる。やや難解で不可解な解釈に苦しむ作品世界ではありますが、はっきりと答えを出さずに笑いの世界に身を委ねながら時折出てくる異質の奇妙でアブノーマルな世界を楽しむ読み方が良いでしょうね。 #NetGalleyJP2024/04/05

ハルト

8
読了:◯ とりとめのない泡のような。大学のお笑いサークルの合宿旅行。その十日間の合宿に参加する男女たちの思考が連なるように続く。彼らの虚無感が白々と照らされながら、サークル仲間たちの籠もったモラトリアムの鬱屈が淡く書かれていく。思考は泡沫のようにパチパチと弾けながら生まれ、消えていく。その儚さを気にせずあっさりと消費していくのが若さだなと思った。まぶしい夏の、ちょっと気だるく緩い思い出。そして最後は何を暗示しているのか。しゃぼん玉を飲み込むような、そんな虚しく、終末的な作品だった。2024/06/23

にこ

8
新刊コーナーにあり手に取った どこからが本当でどこまでが架空なのか、不思議な物語。 描写がとても丁寧で、それぞれの場面を思い起こしやすかった。2024/06/07

mame

7
サークル旅行の話だけど、回想と妄想とが混ざり合ってて、どこまでが誰の現実なのかはっきりしない感じ。好みではない。2024/11/03

トト

6
夏休みに、いくつかの班に別れて、レンタカーで移動しつつ公演をしながら10日間旅をする、恒例のイベントがある大学のお笑いサークル。3年生2人2年生の班長、新入生の2人の5人が東京から東北に向かうロードムービー。間髪なく描かれる登場人物たちの心の機微の展開が面白い。 現実と妄想が混ざったような世界観は、それこそ映像で見たい気もします。結末もどことなく映画的でした。2024/04/08

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