講談社学術文庫<br> デパートの誕生

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講談社学術文庫
デパートの誕生

  • 鹿島 茂【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065339657
  • NDC分類 673.8
  • Cコード C0122

出版社内容情報

劇場のように華やかな装飾。高い天窓からふり注ぐ陽光。シルクハットで通勤するしゃれた従業員。乗合馬車で訪れる客を待つのは、欲望に火を付ける巨大スペクタクル空間!
帽子職人の息子アリステッド・ブシコー(1810-1877)と妻マルグリットが、様々な施アイデアで世界一のデパート「ボン・マルシェ」を育て上げた詳細な歴史を、当時を描く仏文学作品や、19世紀初頭のデパート商品目録など稀少な古書から丹念に採取。
パリの世相や文化が、いかに資本主義と結びつき、人々の消費行動を変えていったのか、
仏文学者にして古書マニア、デーパート愛好家の著者だから描けた、痛快・ユニークなパリ社会史!


内容紹介)
客の目をくらませてしまえ!世界だって売りつけることができるだろう!

「白物セール」のときには、それぞれの売り場が白い生地や商品だけを優先的に並べたばかりか、上の階の回廊や階段の手擦りを白い生地で覆いつくし、造花も白、靴も白、さらに家具にも白のレースをかぶせるなど、全館をすべて白で統一し、
1923年の「白物セール」では、「北極」というテーマに従って、アール・デコ調にセットされたシロクマやペンギンが、ホールに入った客を出迎えるようになっていた。
ようするに、ブシコーにとって、店内の商品ディスプレイは、〈ボン・マルシェ〉という劇場を舞台にして展開する大スペクタクル・ショーにほかならなかったのである。
  ――第二章「欲望装置としてのデパート」より

*本書は『デパートを発明した夫婦』(講談社現代新書 1991年11月刊)に「パリのデパート小事典」を加筆し、改題したものです。

内容説明

歌劇場のような装飾、高い天窓からふり注ぐ陽光、シルクハットで通勤する洒落た従業員、客を迎えるのは、欲望に火を付ける巨大空間!!天才経営者・アリスティッド・ブシコー(一八一〇‐七七)と妻が、消費資本主義を体現した「ボン・マルシェ」の壮大な成功譚を、貴重な古書や仏文学作品から採取。デパートが最も輝いていた時代とパリを活写する!

目次

第1章 ブシコーとデパート商法(昔の商店;買い物はいやいやするもの? ほか)
第2章 欲望喚起装置としてのデパート(巨大店舗の建設;スペクタクル空間の創造 ほか)
第3章 教育装置としてのデパート(ライフ・スタイルの提唱;欲望の掘り起こし ほか)
第4章 管理の天才、ブシコー(独立売り場制;商品の到着 ほか)
第5章 利益循環システムとしての福利厚生(社内貯金のすすめ;退職金制度の設立 ほか)

著者等紹介

鹿島茂[カシマシゲル]
1949年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。明治大学名誉教授。19世紀フランスの社会・小説が専門。『馬車が買いたい!』(サントリー学芸賞、白水社)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

14
ブシコー夫妻によるデパート誕生記。当時の流行品店から発展したデパート、ボン・マルシェの革新性を、同店などに取材したゾラの小説なども参照しつつ描き出す。まずは薄利多売にバーゲン・セール、顧客を教育するという発想、返品の受付、無料の休憩室、カタログ商法等々の販売戦略を紹介し、ついで歩合給制、社員食堂、社員寮、営業時間外の教育やクラブ活動、退職金・養老年金制度など、社員教育と福利厚生制度について触れる。デパートの歴史のみならず、19世紀後半以降の大衆社会化の一側面をうまく描き出している。2023/11/11

miaou_u

11
困難な世界情勢で物価高で消費も冷え込み円安で海外にも行けず、、、という世の中であっても『百貨店』という場所はワクワク感がないと、、、と、しみじみ思います。。。こちらのご著書はフランスの歴史ともリンクさせながらその中での百貨店の成り立ちやライバル店との戦い、客層心理など、消費者側としてもデパート経営や販売に携わっておられる方々にも 知れば知るほど面白く楽しい必読の書📕ではないかと思います…♪ フランスにおける百貨店の成り立ちについては、鹿島茂先生の他のご著書にて、より詳しく触れられております。2023/12/11

ろべると

11
以前に読んだ「デパートを発明した夫婦」にフランスのデパートの解説を加えた新装版。パリの老舗デパート「ル・ボン・マルシェ」を1852年に創業したプシコー夫妻は、絢爛豪華なディスプレイと販売戦略により中産階級を巧みに煽って莫大な利益を上げるだけでなく、社員寮や社食の充実だけでなく退職金など店員の福利厚生面でも、現代に通じる業績を遺した。同店の綿密な取材によるゾラの「ボヌール・デ・ダム百貨店」を併せて読み、往時の面影を残す店内に足を踏み入れることで、万博でも賑わった19世紀末のパリの栄華が生き生きと甦る。2023/12/01

Wataru Hoshii

7
19世紀半ばのフランスで誕生した世界初のデパート「ボン・マルシェ」こそが、現代の消費社会を生み出したということを論じたロングセラー(1991年の新書の改題)。今でも十分に通用するボン・マルシェのマーケティング、経営術には驚くほかないが、やはり重要なのは「デパートこそが消費者を教育してきた」という指摘だろう。大衆に向けてアッパー・ミドルになりたいという欲望を煽る手法は、今も世界で受け継がれている。鹿島さんの語りの魔力にはまってしまって、あっという間に読み終えてしまう。巻末の「パリのデパート小事典」も便利。2024/03/30

misui

7
第二帝政下の「ボン・マルシェ」革命、世界最初の百貨店とされるそのボン・マルシェについて。消費資本主義を生み出したと言われるほどのシステムの確立や、客を消費に駆り立てるためのある種の教育の面に瞠目する。現代日本で自分がよく知っているあれもこれも起源はボン・マルシェにあったのかと驚かされ、色々なテーマが一本に繋がった気分だった。2023/11/28

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