出版社内容情報
被害者の生死を決める残虐なゲームが仕掛けられた。
「賢者」を名乗る犯人は、塔子を参加させるよう要求。
一連の事件は、塔子の実家に届き続ける脅迫状とも絡んでいて!?
鮎川賞作家・麻見和史が贈る本物の推理と興奮。
大ヒット「警視庁殺人分析班」シリーズ文庫最新刊!
★★★★★
『賢者の棘』あらすじ
刑事・如月塔子の実家に届き続ける脅迫状。十円切手が多数貼られた手紙には、刑事だった父・功への恨み言が書かれていた。過激な文面に母の身を案じた塔子は鷹野と共に調査を開始。だが、未解決事件を調べ始めた矢先に捜査一課から招集を受ける。「賢者(ワイズマン)」を名乗る犯人が現場にゲームを仕掛けて、勝敗で被害者の生死を決める凶行に及んだのだ。犯人は塔子を捜査に参加させるよう要求。脅迫状との関連は。残虐な犯人の正体とは!? シリーズ累計80万部突破の大人気警察ミステリー!(講談社文庫)
内容説明
刑事だった父・功への恨みが書かれた脅迫状。過激な文面に母の身を案じた新人刑事・如月塔子が調査を開始した矢先、「賢者」を名乗る者から警察に挑戦が。犯人は被害者の生死を決めるゲームに塔子を参加させるよう要求。一連の事件は脅迫状とも絡んでいて!?怒涛の展開に緊張必至の大人気警察ミステリー!
著者等紹介
麻見和史[アサミカズシ]
1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
100
麻見さんの警視庁捜査一課十一係シリーズの文庫本最新刊です。まだまだ続くようです。文庫化されていないノベルズでまだ2冊(1冊は12月刊)もあります。堂場瞬一さんのと比べるとちょっと軽い気もするのですが、この主人公コンビがいいのでしょう。さらにチームの様々な仲間が知恵を出し合います。今回は主人公の父親が刑事だった時の事件に絡んで20通以上の脅迫状が届いている事件が解決します。あまりあり得ない状況ですがエンターテイメントとして楽しめばいいのでしょう。2023/11/21
まこみん
48
文庫の新刊が出るたびに楽しみにしているシリーズ。この13巻めでようやく1巻からの脅迫状の謎が明らかに。とは言っても1巻石の繭の内容は殆ど忘れているので、又読み返したくなった。犯罪被害者が年月を経て矛先を代えての復讐。塔子は後半は現場から離れ分析調査に携わり些細な発見が切っ掛けとなっていく。鷹野も認める程、刑事として成長し、もうすぐ独り立ちなのかな⁉別の話では鷹野が公安に行っちゃうし。鷹野の父親や神谷一課長の娘、そして塔子の父母等、家族の話も。2024/02/03
坂城 弥生
37
今回は塔子を中心とした事件だったのでいつもみたいに冷静に分析という感じではなかった。ワイズマンの動機はやるせないなぁと。2024/11/26
あっちゃん
30
毎度犯行はグロいけど今回はゲームにしている事で酷さが増す(笑)そして、塔子がすっかり成長しちゃって鷹野主任ちょっと寂しそう( ̄ー ̄)2024/03/16
タケチヨ
21
殺人分析班シリーズ第13弾。シリーズ中で謎となっていた如月家に送られてくる脅迫状が絡んだ事件に挑む塔子。逆恨み的な犯行動機が多い本シリーズですが今作品もそんな感じでした。過去の大きな殺人事件を解決出来なかった警察の失態は否めないが、別の捜査を担当している刑事が被害者遺族のサポートをするというのはやはり無理があるような気がする。警察組織内での役割分担を見直してほしいところだが年月が経つと色々と変わってくる事もあるのだろう。内勤にまわった塔子と手代木さんが2人で筋読みをするシーンが何気に好き。2025/12/06




