講談社現代新書<br> 人はどう老いるのか

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講談社現代新書
人はどう老いるのか

  • 久坂部 羊【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065336939
  • NDC分類 493.18
  • Cコード C0247

出版社内容情報

老いればさまざまな面で、肉体的および機能的な劣化が進みます。目が見えにくくなり、耳が遠くなり、もの忘れがひどくなり、人の名前が出てこなくなり、指示代名詞ばかり口にするようになり、動きがノロくなって、鈍くさくなり、力がなくなり、ヨタヨタするようになります。

イヤなことばかり書きましたが、これが老いるということ、すなわち長生きということです。
にもかかわらず、長生きを求める人が多いのはなぜなのか。それは生物としての人間の本能であり、長生きをすればいいこともいっぱいあるからでしょう。
世の中にはそれを肯定する言説や情報があふれています。曰く、「八十歳からの幸福論」「すばらしき九十歳」「人生百年!」「いつまでも元気で自分らしく」「介護いらず医者いらず」等々。
そのことに私は危惧を深めます。そんな絵空事で安心していてよいのかと。
思い浮かぶのが、パスカルの言葉です。

我々は絶壁が見えないようにするため、何か目を遮るものを前方に置いた後、

安心して絶壁のほうに走っているのである。
下手に老いて苦しんでいる人は、だいたい油断している人です。浮かれた情報に乗せられ、現実を見ずに明るく気楽で前向きな言葉を信じた人たちです。
上手に老いて穏やかにすごしている人は、ある種の達観を抱いています。決していつまでも元気を目指して頑張っている人ではありません。いつまでも元気にこだわると、いずれ敗北の憂き目を見るのは明らかです。
老いれば機能が劣化する分、あくせくすることが減ります。あくせくしても仕方がないし、それで得られることもたいしたものではないとわかりますから。そういう智恵が達観に通じるように思います。

多くの高齢者に接してきて、上手に楽に老いている人、下手に苦しく老いている人を見ていると、初体験の「老い」を失敗しない方法はあるような気がします。それをみなさんといっしょに見ていきたいと思います。

第一章 老いの不思議世界
第二章 手強い認知症高齢者たち
第三章 認知症にだけはなりたくない人へ
第四章 医療幻想は不幸のもと
第五章 新しいがんの対処法
第六章 「死」を先取りして考える
第七章 甘い誘惑の罠
第八章 これからどう老いればいいのか

内容説明

誰も書かなかった新しい「老い方」の教科書。誰もが初心者。大事なのは予習です。老いの現実を知る。医療への幻想を捨てる。健康情報に踊らされない。あきらめが幸せを生む。直球勝負の老い方指南!

目次

第1章 老いの不思議世界
第2章 手強い認知症高齢者たち
第3章 認知症にだけはなりたくない人へ
第4章 医療幻想は不幸のもと
第5章 新しいがんの対処法
第6章 “死”を先取りして考える
第7章 甘い誘惑の罠
第8章 これからどう老いればいいのか

著者等紹介

久坂部羊[クサカベヨウ]
1955年大阪府生まれ。小説家・医師。大阪大学医学部卒業。大阪大学医学部附属病院の外科および麻酔科にて研修。その後、大阪府立成人病センター(現・大阪国際がんセンター)で麻酔科医、神戸掖済会病院で外科医、在外公館で医務官として勤務。同人誌「VIKING」での活動を経て、『廃用身』(幻冬舎)で2003年に作家デビュー。2014年『悪医』(朝日新聞出版)で第3回日本医療小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

94
久坂部氏の前現代新書である人はどう死ぬのかに続く最新刊である。というか、死ぬ前の老いがテーマである。誰もが書かない…と帯にあるが、それは前著と同じ。前著は強烈に脳裏に残った。本作はそれに比したら少し強烈感は劣るか。しかしながら、認知症をメインに要は足るを知れと論じ、前著の死に方をメインとした論述展開と同様の刺激がある。実際に現実はこうなんだろうなと思えるこの氏の2冊は読んでおくと良いと思うのである。2023/11/26

たま

66
久坂部羊さん、初読み。医師としての経験に基づいた本だが、さすが小説家、文章が読みやすく面白く読める。とくに最初の数章は高齢者に良くある逸話の連続で笑いながら読み、ツレにも読ませ、親世代の故人の思い出話に花が咲いた。【受け容れる】、【あきらめる】が老いの心構えと説かれているが、そして医療が万能でないと言う章も頷けることばかりだが、自分が病気の当事者になればやっぱり医療で何とかしてほしい!とジタバタするんだろうな。あと、飲めば筋肉増強されると言うサプリの宣伝が詐欺的だと思っているので溜飲がさがった。2024/01/26

Nyah

46
娘の受験小論文対策と私の興味の為。/「老い」と「死」は誰にとっても初体験であり、来たるべき時に慌てない為に予習が必要だ。あまり死に抵抗すると無用の苦しみを強いられる危険性がある。治る病気は治してもらい、延命できるなら無理ない範囲でやって貰えばいい。死が避けられない時には余計な医療をせずに従容と自然に任せるのが穏やかに逝ける。認知症になるなら多幸型でニコニコして楽しく過ごしたいな。久坂部先生のお父さんがよく言っていたという無為自然、莫妄想(妄想すること莫れ)、小欲知足という言葉を大事にしたいと思う。2023/12/03

Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】

35
期限で返却したので手元にないのだが、とてもよい本だった。世の中には長生きを肯定的に語る言説が満ちているが、この本はそういう世相へのアンチテーゼであり、高齢者医療に携わった医師として語る長生きのリアルでもある。そして、長生きのリアルというものは決して明るいものではない。なので、集中してじっくり読むのもちょっと大変で、ところどころ飛ばしたり、日をあけて読んだりしたけれど、やはりこれは知っておいたほうがよい内容だと思う。2023/12/19

空猫

30
高齢者医療での経験からの「老い方」指南エッセイ。8,90才でも元気、、、若さが正義で、老いから逃げようとするのは「下手な老い方」。社会的地位、視力聴力体力記憶力、、、無くなるばかりなのが「老い」。それを受け入れていくことが「上手な老い方」だと。そして老いゆく家族への対応も心得ておく方が良いと説く。延命治療は本人が辛いだけの家族のエゴでしかないのだ。「人は必ず老いて、死ぬ」忘れている日本人が多い。自分の世話も出来なくなって「死ねない」方が辛い。高齢者の訃報を聞いて「早すぎる」と思わないで。それは「寿命」。2023/12/08

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