出版社内容情報
おたのみします
おたのみします
異常不審火が連続発生。
手がかりは、顔の見えない遊女。
ミカヅチ班、立つ。
続々重版シリーズ最新作!
☆☆☆
顔なき女は燃やす。人を家を男を。その悪意、出処知らず。
霊視の青年・安田怜は悩んでいた。
怪異事件を隠蔽する警察・異能処理班刑事の極意を待つ過酷な運命。
それを防ぐため、夏休みを使って安田はひとりで捜査を開始する。
呪い殺されたかのような不審火が頻発するなか、
安田は隠蔽でも解決でもない第三の道へたどり着く。
チームの絆深まる警察×怪異ミステリー第四弾!
内容説明
顔なき女は燃やす。人を家を男を。その悪意、出処知らず。霊視の青年・安田怜は悩んでいた。怪異を隠蔽する異能処理班に協力する刑事・極意を待つ過酷な運命。それを防ぐため、夏休みを使って安田はひとりで捜査を開始する。呪い殺されたかのような不審火が頻発するなか、安田は隠蔽でも解決でもない第三の道へたどり着く。チームの絆深まる警察×怪異ミステリー第四弾!
著者等紹介
内藤了[ナイトウリョウ]
長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
101
シリーズ第4弾。今作は安田怜の優しさに泣けた。ミカヅチ班に協力する刑事・極意が妹の為に悪魔と契約した運命を変えようと、班のメンバーが反対する中で怜が1人で立ち向かおうとする。まず足を運んだ長野で遭遇する運命に翻弄された彷徨う亡くなった人たち。そんな人たちをあの世に送り届けようと我が身を楯にする怜の姿がいじらしい。長野のBARのママさんたちの人生を無駄に生きてない姿も清々しくてリアル感満載でいい。ホラーなのに人間味が出ててますます面白くなるシリーズ。地獄の犬との対決がどうなるか次も大いに楽しみである。2023/10/29
aquamarine
69
シリーズ4冊目。夏休みをもらった怜は、ある信念をもって仲間の了承の得られない捜査を開始する。連絡係小埜に会い、ヒントをもらい、彼がヒントから行き着いたのは…。彼が簡単には止められない人だと、ここまででよくわかってはいるが、読み手としては本当に心配でたまらない。思わず取ってしまった彼の行動に息をのみ、さらに決断したことにはもはや呆れた。今回はそれにより、広目について詳しく知ることになり、扉の謎と共に少しずつその機が熟しているのを感じる。さあ、時が来たとき、彼らが真に守るものは。ますます目が離せない。2023/11/05
はにこ
65
今まであまり覇気を感じなかった怜だったけど、赤バッチを救おうと頑張る。それにつられてミカヅチ班の皆も団結していく。何だかんだ言いながら、みんな良い奴なんだよな。赤バッチと妹は無事救われるのか。今後も目が離せない。2023/12/17
Kazuko Ohta
65
よろず建物因縁帳→藤堂比奈子→けっぺーちゃんと、次々シリーズにハマってはロスに陥るというパターンを繰り返してきました。隙間をしのいだフロイトもまぁまぁだったけど、イマイチだと思った微生物研究室は1冊で飛び、同様に最初はイマイチに思えた憑依作家は今はそれなり。そして現時点で大本命となり得るのは鳴瀬清花かこのミカヅチシリーズ。掴みの女性描写は夏に震えて読みたかったほどでしたが、以降は事件そのものよりも各者の背景が綴られて、三婆ズの出会いにも驚かされました。よろず建物の小林教授の登場が嬉しすぎる。もっと絡んで。2023/10/28
sin
60
「…準備を重んじ、無闇に剣を抜かないことだ。敵を知り、援軍を整え、逃げ道を確保して勝算を得る。そして初めて剣を抜く。」新人の怜は悪魔との契約に縛られた極意を救いたいと願うが、それは慢心か?手探りで道を見い出そうとする彼は信州に所属する部署の先輩を訪ねアドバイスとヒントを得る。その地で遭遇した遊女の恨みに彼は答えを模索する。そして次の試練は冥界への訪問…その場所で知った新たな真実と、その結果深まった仲間たちとの絆…時が来る。蛇足だが、信州では“よろず”の小林元教授が登場…物語は繋がっているのだろうか?2023/10/15