講談社文庫<br> 福島第一原発事故の「真実」 ドキュメント編

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講談社文庫
福島第一原発事故の「真実」 ドキュメント編

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065328170
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0195

出版社内容情報

あなたはまだ本当の「フクシマ」をしらない!

東日本壊滅はなぜ免れたのか?  取材期間10年、1500人以上の関係者取材で浮かび上がった衝撃的な事故の真相。
他の追随を許さない圧倒的な情報量と貴重な写真資料を収録した、単行本『福島第一原発事故の「真実」』は、2002年「科学ジャーナリスト大賞」受賞するなど。各種メディアで高く評価された。文庫化にあたっては、同書をを「ドキュメント編」と「検証編」に分冊して刊行。ドキュメント編の内容は、単行本の第1部をもとに、新たに判明した事実を加筆修正している。なお、同書第2部の「検証編」は、最新の調査結果を踏まえた取材成果を盛り込んだ新章を加えたうえで、文庫版「検証編」として同時刊行した。

ドキュメント編は、2011年3月11日の巨大地震を起点に、福島第一原発の事故現場と東京電力本店さらに総理官邸で、何が起き、人々がどう対応したかを、時系列に沿って分刻みで再現したものである。この13年の継続取材で突き止めた新事実や最新の調査・研究を踏まえて、当初、真相と思えたことがどんでん返しのように変わっていくさまも織り交ぜながら、現時点でできうる限り正確な事故像を提示することに努めた。

極限の危機。核の暴走を食い止めようと、吉田所長らは、爆発や被ばくの恐怖と闘いながら決死の覚悟で現場にとどまり、知恵を絞り出して、原子炉に水を入れ続けた。幸いにして、格納容器の爆発は免れたが、東日本壊滅のシナリオは現実になる可能性があった。

当時の政府のシミュレーションでは、最悪の場合、福島第一原発の半径170キロ圏内がチェルノブイリ事故の強制移住基準に達し、半径250キロ圏内が、住民が移住を希望した場合には認めるべき汚染地域になるとされた。半径250キロとは、北は岩手県盛岡市、南は横浜市に至る。東京を含む東日本3000万人が退避を強いられ、これらの地域が自然放射線レベルに戻るには、数十年かかると予測されていた。
長期にわたる取材で、この最悪シナリオが回避されたのは、消防注水の失敗や格納容器のつなぎ目の隙間から圧が抜けたりといった幾つかの偶然が重なった公算が強い。この事故では、当初考えられていた事故像が新たに発見された事実や知見によって、どんでん返しのように変わった例は枚挙に暇がない。この極限の危機において、人間は核を制御できていなかった。それが「真実」である

内容説明

東日本壊滅はなぜ免れたのか?取材期間13年、1500人以上の関係者取材で浮かび上がった衝撃的な事故の真相。小説や新聞ではわからない、脚色の一切ない、福島第一原発の真の姿とは。他の追随を許さない圧倒的な情報量と写真資料を収録した完全保存版。科学ジャーナリスト賞2022大賞受賞作。

目次

第1章 想定外の全電源喪失
第2章 運命のイソコン
第3章 決死隊のベント
第4章 ノーマークの水素爆発
第5章 3号機 水素爆発の恐怖
第6章 加速する連鎖 2号機の危機
第7章 使用済み核燃料の恐怖
第8章 決死への報奨

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とくけんちょ

40
あの日、テレビで流れる津波の映像が真実だとは思えなかった。繰り返し流れる爆発する建屋の映像は、どこか遠い遠い世界の映像のように感じた。ページをめくりながら、自分の国の歴史を振り返る。今になって、感じるリアル。次は検証編。2025/04/08

moonlight

29
東日本大震災の津波で全電源喪失した福島第一原発。資材も人材も、そして水も食糧も乏しい中、高い放射線に曝されながら不眠不休で尽力した現場の人に頭が下がる。最悪の場合、北は盛岡南は横浜まで避難区域になる事態を免れたのは間違いなく現場の人々のおかげ。しかし、神仏のご加護としか思えない僥倖もあった。未だに検証できていない事もある。狭い国土に複数の原発がある日本、決死の覚悟のヒーロー頼みや神頼みではなく、事故から学んで非常時の備えをしなければ、この渾身の取材と当時の現場が泣くだろう。2024/04/28

chanvesa

25
3.11の日、土日と緊急特番をやその後のドキュメンタリーをテレビで見ていたが、検証が進み、さらなる危機に陥らなかったことが偶然の産物であったり、そして検証もまだできない不明点があること、重く伝わってくる。強い責任感を持って決死の覚悟で現場に向かう作業員の方がたくさん出てくるが、ヒロイズムを煽る表現でなくても感動的である。警備会社の幹部の方のサイトから退避前のメモの遺書の内容と写真、そして事故の収束作業が若干落ち着いてから、遠隔操作のロボットの会社の社長の吉田所長の会話(336頁〜)は大きな印象を残す。2024/10/06

hippos

15
電源喪失からの数日間の恐怖が蘇る。吉田所長の海水注入はほとんど効果がなかったのかと知って背筋が凍る。事故はまた必ず起きるのだから、対応記録は広く読まれ今こそ検証されるべきだろうと思う。2024/07/23

Akki

14
新卒1年目が終わろうとしていたあの日、激しく揺れる校舎の中を走り回って避難誘導した。寒空の下で震えて泣く生徒の背中をずっとさすった。夜の職員室でニュース画面から目を離せなくなった。真っ暗な夜道を譲り合いながら帰宅した。まもなく臨時休校となった校舎に出勤すれば、誰もが不安と手持ち無沙汰感に悩んでいた。生徒がいない校舎はあまりにも静かで、計画停電が始まればなおのこと、全てが静寂に包まれるのだった。……さまざまな記憶の自動再生とともに本書を読み進め、なんとも言えない気持ちになった。現場にいたすべての方に敬意を。2024/08/05

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