内容説明
相反するすべての思いをこめて、H・P・ラヴクラフトに捧げる。「レッド・フックの恐怖」から90年後、アフリカ系アメリカ人作家ヴィクター・ラヴァルがラヴクラフトの世界を語り直す。1924年、ニューヨークハーレムに住むアフリカ系の若者トミー・テスターは、根強い社会的差別のなか自分なりに稼ぐ手段として、街角でギターの弾き語りをするふりをし、その実怪しげな仕事を引き受けている。ある日、ブルックリンにある墓地の前で歌うトミーのもとに、ロバート・サイダムと名乗る白人の老人が、自宅で開くパーティで演奏してくれたら高額な報酬を払うと声をかけてきた。サイダムの狙いは何なのか?…サイダムを捜査するトーマス・マロウン刑事と私立探偵ハワード、父親の死、霊を呼び出す歌、海原の底に眠る王、そして“至上のアルファベット”―魔術的な出来事がトミーの人生を大きく変える。シャーリィ・ジャクスン賞、英国幻想文学大賞受賞!
著者等紹介
ラヴァル,ヴィクター[ラヴァル,ヴィクター] [LaValle,Victor]
1972年生。ニューヨークのクイーンズで育つ。コーネル大学を卒業後、コロンビア大学大学院創作科を修了。1999年に短編集slapboxing with jesusでデビューし、以降はホラーや幻想文学の要素を取り込んだ作風を追求していく。2009年発表のBig Machineでシャーリィ・ジャクスン賞(長編小説部門)を受賞、『ブラック・トムのバラード』でも同賞(中編小説部門)を獲得。2017年に刊行されたThe Changelingで世界幻想文学大賞(長編小説部門)を受賞。現在はマンハッタン在住
藤井光[フジイヒカル]
1980年生。同志社大学文学部英文学科教授、翻訳家。北海道大学大学院文学研究科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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