出版社内容情報
町医者が遙かに及ばぬ医術とめっぽう強い喧嘩技を持つ仁平のもとに難題がふりかかる。
薬酒問屋の和泉屋の主・和兵衛が理由の分からぬ病で、意識不明で寝込んでいたのだ。
仁平も原因を見つけられず、手をこまねいていた。
服用してる薬に何かあるのか? 仁平は文献を読み込み病状を探ると
とんでもないことが発覚する。和兵衛に迫る殺意を、仁平は防ぐことが出来るのか?
人気シリーズ第2弾。
内容説明
仁平は卓越した医術の腕を見込まれて、薬種問屋・和泉屋の預かり医師に。その和泉屋の主人が瀕死の病状に陥ってしまう。仁平は店の中の者の仕業だと疑うも町奉行所同心の牧兵衛に探索を依頼する。一方、旅籠の前に行き倒れて助けられた若い男が仁平との関わりがあるという。仁平の衝撃の過去とは?(文庫書下ろし)
著者等紹介
鈴木英治[スズキエイジ]
1960年静岡県沼津市生まれ。明治大学経営学部卒業。1999年に第1回角川春樹小説賞特別賞を「駿府に吹く風」(刊行に際して『義元謀殺』と改題)で受賞。2016年に歴史・時代小説作家たちによる小説研究グループ「操觚の会」を立ち上げ精力的に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
23
2023年9月講談社文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。前巻から4年8か月ぶり。おそろしく腕の立つ医師という記憶しかない。今回は解毒する話。仁平の活躍が楽しい。牧兵衛も、尋常ではない力を持った同心で、二人が監察医という立場を通じて事件解決をするところを早く見てみたい。次巻はいつになるだろう?。2023/10/24
jima
8
図書館で何気なく借りた本だが、楽しく読ませてもらった。2024/04/21
あき
6
主人公が危機的状況に陥っても長く続かないから安心して読める。周りの人に恵まれてるというか、ちょっと都合良すぎないか?って思わないでもないかなー。本人が人のために尽くしてるからこそではあるけど、ハラハラドキドキが少ないからあんまりのめり込めない感じもある。2023/12/28
R
3
仁平の請人である、江戸屈指の大店で薬種問屋の主人、和兵衛が、何者かに毒を飲まされ命の危険に。瀕死の恩人を助けるために、仁平や周り人々が力を合わす。仁平の過去が段々と分かってきた。続くのかな…面白かったので楽しみに待つ。2024/04/29