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出版社内容情報
昭和40年、高度経済成長期の日本。
かつて知能に障害を持つ子供は、「精神薄弱」と呼ばれていた――。
日本における脳血管疾患の患者数はおよそ112万人。そして患者の多くが何らかの後遺症と闘っている。
関東医大から准教授のポストを用意された星前は、自身の理想の医療をめぐり、葛藤する。そしてそれは、西島会長が丘陵セントラル病院に仕掛ける策謀の、最初の一手に過ぎなかった。
一方で会長の暴走を止めるべく動きだした大迫教授。脳外科医としての地位にこだわる彼が目にしてきたのは、昭和の時代の障害者対策が抱えていた問題、その痛みだった。
「Talk and Die症候群」「ptsd」「重症児」のエピソードを収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽんだま
4
してあげる側としてもらう側…考えさせられる内容だった。2023/08/23
Decoy
2
かなりヘヴィな話。権力の醜さと、日本の人権意識の低さ…。2024/06/01
れい
1
重症児(=知的障害児)をもつ歴史を初めて知って、苦しくなった。2024/10/16
鉄路のほとり
1
後半は、脳外の話を離れて障害者福祉の歴史。大迫教授の過去が語られる。2023/08/23
笠
0
3.5 大迫教授が西島に反旗を翻し、病院建て替えにともなう贈収賄を告発。「あいつさえ現れなければ…」とは建設会社の営業部長のことだと思うけど、そういう問題じゃない気がするな。そいつが現れなくても同じようなことになってたと思う。知的障害児をきょうだいに抱え、さらに母子家庭だったことによるヤングケアラーの問題。微妙に脳外科の範疇から外れる話のような気もするけど、医療から福祉まで地続きにサポートしてくれるなら患者としては助かるよなぁ。2025/02/09