出版社内容情報
戦国時代の終焉を飾る大合戦。徳川vs豊臣、そして真田信繁、伊達政宗、上杉景勝、松平忠直らの戦場内外での陰謀や思惑を深掘り!(仮)
内容説明
関ヶ原の戦いから十一年。徳川家康は、孫婿の豊臣秀頼と二条城で会見。六十九歳の家康は我が身の老いを思い知らされ、心の闇に囚われる。豊臣家を滅ぼさねば。三年後の慶長十九年(一六一四年)、「方広寺鍾銘事件」が起き、徳川と豊臣は天下の決着をつける大戦へ突き進む…。好評書下ろし歴史小説シリーズ。
著者等紹介
矢野隆[ヤノタカシ]
1976年福岡県生まれ。2008年『蛇衆』で第21回小説すばる新人賞を受賞。’21年から始まった「戦百景」シリーズ(本書を含む)は、第4回細谷正充賞を受賞するなど高い評価を得ている。また’22年に『琉球建国記』で第11回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鴨の入れ首
3
2023年刊。図書館本です。1614年「大坂冬の陣」の発端から講和までを描いた連作歴史短編小説集です。徳川方・豊臣方それぞれの歴史的有名人たちの心情と行動を活き活きと描き、戦を立体的に捉えることが出来るのが面白いですね。視点が変われば情景も大きく変わり、非常に興味深い本でした。講和破綻後の「大坂夏の陣」編も楽しみです。2025/06/18
定年おやじ
2
各章ごとに一人の人物にスポットをあてて書いています。家康や2代目の秀忠、大阪からは片桐且元、後藤基次、真田信繁等々…。物語の流れを知っているので、それぞれの立場がよくわかって、これもありです。2024/05/20
クアドラプル ダイノ
2
浪人組の意見が通っていたらその後どうなっていたんだろう2024/03/22
ちゃんどら
1
大坂の陣を描くとどうしても淀や大蔵卿の振舞いでもどかしい気持ちになってしまうのですが本作ではその辺は控えめ。後藤又兵衛の描写がカッコよく反面真田信繁はそこまで英雄っぽい描かれ方はしません。戦百景シリーズは各章1人にスポットをあてるからどうしても今作の毛利勝永みたいに空気になりがちな人が出るのが惜しいところ。。2023/08/28
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