出版社内容情報
グリム童話誕生200周年、映画『スノーホワイト』公開で大注目の『白雪姫』を収録。85万部突破のベストセラー、待望の第2弾!
ファンタジーの森の奥にある秘密の館。
その扉を開ける鍵を、さあ、あなたに渡しましょう――。
なぜ、初版『グリム童話』には、若い女性を裸にして、細切れにし、塩を振りかけて食べる……などという残酷な場面が入っているのか。
それは「学者肌のグリム兄弟が、人間の本性を正直に表した原典に忠実であることを心がけたためだ」といわれている。
強姦、殺人、カニバリズムという究極の残酷な行為が盛り込まれた話の中にも、「森には近づくな、男には気をつけろ、結婚に安易な夢は抱くな、弱い女は知恵で身を守れ」という教訓が随所に込められている奥深さ――。
ここが、いつの時代にも私たちを惹きつけてやまない『グリム童話』の最大の魅力といっていいだろう。
●死の眠りから「大人の女」に脱皮する成熟物語……【いばら姫】
●地獄に住む悪魔夫婦の愛の行方……【悪魔の三本の金の髪の毛】
●実母に心臓を食われそうになった白雪姫の復讐……【白雪姫】
●鮮血と生肉に群がる男たちの異常な欲望……【強盗のおむこさん】
●美しい妹と嫉妬に狂う姉の愛憎劇……【神様の召し上がりもの】
●実の妹との“罪深い愛”に狂った末に……【一二人兄弟】
●なぜ姉姫たちは永久に地下を彷徨うことになったのか……【踊ってすり切れたダンス靴】
●みそっかす末弟の残虐で大胆な復讐……【唄う骨】
●手、心臓、目玉を猫に食べられた腕自慢の軍医は……【三人軍医】
●娘たちを奇形にする忌まわしいあの作業?……【ホレおばさん】
内容説明
一歩踏み入れたら、二度と戻れない『グリム童話』の闇へようこそ―。実母に心臓を食われそうになった白雪姫の復讐(白雪姫)、男たちの異常な欲望(強盗のおむこさん)、なぜ姉姫たちは永久に地下を彷徨うことになったのか(踊ってすり切れたダンス靴)、実の妹との“罪深い愛”に狂った末に(十二人兄弟)ほか全10話。
著者等紹介
由良弥生[ユラヤヨイ]
幼少の頃より、日本や世界の読み物文学に興味をいだき、古典や伝承の研究を続けている。地域をこえて共通する比喩のイメージに関心をもち、世界各地の童話や昔話の再現に挑戦、ベストセラーを次々と生み出す。当時の世相、風俗、恋愛、さらには人々の深層心理を探り、大胆に再現描写するその巧みな筆致は多くの人に支持され、高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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