講談社選書メチエ le livre<br> カイエ・ソバージュ―人類最古の哲学|熊から王へ|愛と経済のロゴス|神の発明|対称性人類学

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講談社選書メチエ le livre
カイエ・ソバージュ―人類最古の哲学|熊から王へ|愛と経済のロゴス|神の発明|対称性人類学

  • 中沢 新一【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 838p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065323892
  • NDC分類 160.4
  • Cコード C0310

出版社内容情報

21世紀の「第三次形而上学革命」を迎えるにあたり、旧石器人類の思考、国家の誕生、貨幣の発生、神の創造と一神教の成立まで、「超越的なもの」について、人類が考え得た全領域を踏破することをめざした伝説の講義録が、愛蔵版として装いも新たに登場!

第一部では、「神話」とは、人類が最初の考え出した、最古の哲学です。今日の「哲学」は、神話が切り開いた領土で、自然児の大胆さを失った慎重な足取りで進められた後追いの試みでしかないのではないかと思われるほど、神話には根源的な問いに対する人類の果敢な試みが保存されています。

第二部では、「国家=野蛮なるもの」はいかに誕生したか? 熊をカミとする狩猟民たちの「対称性の思考」とは? 「哲学」と「権力」が共存する冬の祭りの秘密とは? 王を戴く国家が「無法の野蛮」と結びつく根源へと遡行して、国家というものが持つ、本質的な問題に迫ります。

第三部では、 本当の豊かさとは? 資本増殖の秘密とは?貨幣と魔術。愛と資本主義の不思議な関係を探る。全体性の運動としての経済と精神の構造は同一だろう。資本主義の彼方に出現する「未知の贈与論」を探究し、 モース、マルクス、ラカンを超えて、21世紀の贈与論へ!

第四部では、「宗教的思考」の3万年を語りつくします。内部視覚、瞑想、夢の時間(ドリーム・タイム)……「宗教的思考」の根源、そして精霊(スピリット)が超越を生む飛躍を探ります。さらに、高神から唯一神への道のりとは? <精神の考古学>が、神々の基本構造をあざやかに解き明かします。

【目次概要】
はじめに カイエ・ソバージュCahier Sauvage)について
第一部 人類最古の哲学
第二部 熊から王へ
第三部 愛と経済のロゴス
第四部 神の発明
第五部 対称性人類学


第五部では、神話、国家、経済、宗教を旅してきた私たちは、新たな知の営み「対称性人類学」へと向かいます。「圧倒的な非対称」が支配する世界の根源を問う冒険が、ここに堂々完結します。抑圧された無意識の「自然」は甦るのか?「対称性の論理」が切り開く新たな世界とは? 野生の思考としての仏教を媒介に、来たるべき形而上学革命への展望は私たちの未来をを示しています。

内容説明

人類精神史を一気に駆け抜け、「超越的なもの」を探究する知の冒険!神話、国家、贈与、神、そして対称性をめぐる伝説の講義!『レンマ学』の土台がここに!

目次

第1部 人類最古の哲学(はじまりの哲学;人類的分布をする神話の謎;神話論理の好物;神話としてのシンデレラ;原シンデレラのほうへ;中国のシンデレラ;シンデレラに抗するシンデレラ;片方の靴の謎;神話と現実)
第2部 熊から王へ(ニューヨークからベーリング海峡へ;失われた対称性を求めて;原初、神は熊であった;「対称性の人類学」入門;海岸の決闘;王にならなかった首長;環太平洋の神話学へ1;環太平洋の神話学へ2;「人食い」としての王―クニの発生;「野生の思考」としての仏教;熊の主題をめぐる変奏曲)
第3部 愛と経済のロゴス(全体性の運動としての「愛」と「経済」;交換と贈与;純粋贈与する神;増殖の秘密;埋蔵金から聖杯へ;最後のコルヌコピア;マルクスの悦楽;聖霊と資本;荒廃国からの脱出)
第4部 神の発明(スピリットが明かす神の秘密;脳の森の朝;はじめての「超越」;神にならなかったグレートスピリット;自然史としての神の出現;神々の基本構造(1)―メビウス縫合型
神々の基本構造(2)―トーラス型
高神から唯一神へ
心の巨大爬虫類
未来のスピリット)
第5部 対称性人類学(対称性の方へ;夢と神話と分裂症;はじめに無意識ありき;“一”の魔力;隠された知恵の系譜;完成された無意識―仏教(1)
原初的抑圧の彼方へ―仏教(2)
ホモサピエンスの幸福
よみがえる普遍経済学
形而上学革命への道案内)

著者等紹介

中沢新一[ナカザワシンイチ]
1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。京都大学特任教授。思想家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ryohjin

15
全5巻を1冊にまとめた800ページ超。読みごたえのある読書となりました。20年程まえの大学の講義録が元となった著作です。神話にはじまり、贈与と交換そして資本主義、国家、一神教へと哲学、人類学、宗教学等の様々な知見をつなげてダイナミックに展開する思考はとても刺激的でした。完結した学びを得るというよりも、行き詰まりを感じる今の世の中で、この先を考えていくための指針を提示してもらったものと受け止めました。取り上げられているモースの『贈与論』やレヴィ=ストロースの『野生の思考』等々さらに読んでいきたいと思います。2023/10/31

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