講談社文庫<br> 光をえがく人

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講談社文庫
光をえがく人

  • 一色 さゆり【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065320655
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

東アジアのアートが照らし出す五つの物語。その一つ一つが大切な人との繋がりを浮かび上がらせる。世界の「今」を感じさせる小説集!

【ハングルを追って】
ハングルが書き込まれたアドレス帳を拾った美大事務職の江里子は、油画科の親友に相談し、ソフィ・カルにちなんで韓国へ行ってアドレス帳の持ち主を探すことに……。
【人形師とひそかな祈り】
伝統の御所人形を作り続ける正風は子どもにも弟子にも恵まれず、そろそろ工房を畳もうと考えていた。そんな折、フィリピンからの留学生を紹介され心を開いていく……。
【香港山水】
現代水墨画家の成龍は、コレクターたちのパーティに駆り出される。そこで本土の実業家の夫人・美齢と出会い、デモ隊と警察が衝突する混乱のさなかに二人は再会し……。
【写真家】
有名な写真家だった父が、記憶をなくして海外から帰国。娘は世話をしながら、母から写真家としての父の話を聞き、生涯を辿ることになる。知らなかった真実がそこに……。
【光をえがく人】
ミャンマー料理店の店主に、自国の政治犯についての話を聞くことになった。学生のころ反政府運動に加わって投獄され、劣悪な監獄生活のなかでの奇妙な体験とは……。

内容説明

行きつけのミャンマー料理店の主に、自国の政治犯の話を聞くことになった。劣悪な監獄生活の中での奇妙な体験とは…。表題作のほか、拾ったアドレス帳を頼りに韓国を訪ねる話、人形師とフィリピン技能実習生の交流、中国の水墨画家と実業家夫人の出会いなど、アジアの現代アートが絡む、五つの感動の物語。

著者等紹介

一色さゆり[イッシキサユリ]
1988年、京都府生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒。香港中文大学大学院修了。2015年、『神の値段』で第14回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞して作家デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケンイチミズバ

77
私にも似たような経験があります。仕事で初めてのイギリスで。英国の自動車産業が没落し、欧州で日本車の需要が大きく伸びた時期です。日本人が作ったものは買わない。あなたが若者でよかった。戦争を起こした世代なら口もききたくないと言われました。ホテルのカフェでいきなり初対面の老人にです。戦時中に日本軍の捕虜になった体験をお持ちでした。ハングルで書かれたアドレス帳を拾い、持ち主に届けたい思いで韓国を訪ねた若者の体験がなかなか考えさせられます。当時20代の私は、複雑な思いになったはずですが、すぐに忘れてしまいました。2023/07/19

はっせー

60
選書本。あー!めっちゃ良かった!何だろう。原田マハさんのアートミステリーを初めて読んだときの衝撃と同じ感覚があった。本書は現代アートにまつわる短編集となっている。そしてコンセプトが現代アート×アイデンティティーだと思う。話のどれもが面白いだけではなくアートの知識もしっかり学ぶことが出来る。また装丁もめっちゃ綺麗でブックカバー無しで読むといいかもしれない。本書を読むまで一色さゆりさんのことを知らなかったが、今後追っていきたいと感じた!2024/08/18

よっち

36
東アジアのアートが大切な人を繋いでゆく世界の「今」を感じさせる短編集。ハングルで書き込まれたアドレス帳の持ち主を探す韓国への女性二人旅、伝統の御所人形を作り続ける人形師とフィリピン人留学生の出会い、香港の現代水墨画家とワケあり地元実業家夫人の再会、記憶をなくして海外から帰国した有名な写真家の父の生涯、ミャンマー料理店の店主に聞く自国の政治犯についての話。辛い時や悲しい時に芸術を通じて出会った人とのかけがえのない縁があって、それぞれの国が抱える複雑な事情も絡めながら綴られる大切な想いが印象的な物語でしたね。2023/06/15

エドワード

27
アートをめぐる短編集だが各々が実に深い。在日三世のアーティストが偶然拾った韓国人の住所録から、友人とソウルを旅する物語。どんなアートが出来るのか?時折緊迫しながらも、優しさが垣間見えて好きだ。魂を削るように人形を作る京都の人形師。中国本土と対立を深める香港での、山水画家とコレクターの妻の邂逅。立場は異なるが、心は通じる。家族より芸術を選んだ写真家にも、山ほどの家族写真があった―これは泣ける!地方都市のミャンマー料理店の1枚の絵が、軍事政権下の監獄で描かれたとは誰も思うまい。凄まじい経緯を経て、ここにある。2023/07/07

ゆみのすけ

26
とてもよかった!全5編収録。油絵、写真、人形師、水墨画等のアート作品と韓国、フィリピン、モンゴル、ミャンマー等の海外が繋がり、そこに歴史、社会、国際問題も絡み合ってくる。好きなのはハングルで書かれたアドレス帳を持ち主に返すために韓国へ行った「ハングルを追って」。日本と韓国、在日韓国人と韓国人、在日韓国人と日本人。彼らの間で交わされる何気ない会話に小さな棘を感じ、意識化に潜む見えない線を考えさせられた。ミャンマー料理店の店主が過去に反政府運動に関わり投獄された出来事を語った「光をえがく人」もすばらしかった。2024/08/31

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