どこにもないところからの手紙

ジョナス・メカス/村田郁夫（１９３８－）

書肆山田（2005/10発売）

• サイズ B6判／ページ数 199p／高さ 20cm
• 商品コード 9784879956545
• Cコード C1398

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[きゅー]

映画監督のジョナス・メカスが故郷リトアニアの「農民新聞」に連載した記事を集めたもの。映画監督によるエッセイということで、映画にまつわる内容を期待して読む読者も多いと思うが、そういう人は肩透かしを食うかもしれない。主にニューヨークやロンドンなど、海外で活躍するリトアニア人の紹介が多く、その中でも彼と特に親交の深かったジョージ・マチューナスについては多くのページが割かれている。タイトルは『どこにもないところからの手紙』。メカスはどこにもない楽園を暗示させつつも、自身の手でそれを生み出すことを願っているようだ。

2013/07/30

[小泉]

ああ、重要なのは、ただ楽園のかけら、それら小さな断片だ。 p158

2020/09/20