星海社新書 サブカルチャー妖精学

高畑 吉男【著】

星海社（2023/10発売）

• サイズ 新書判／ページ数 256p／高さ 18cm
• 商品コード 9784065319239
• NDC分類 388
• Cコード C0276

出版社内容情報

名作を紐解く鍵は「妖精」にあり！

日本を代表するゲームやアニメ、マンガといったさまざまなコンテンツには必ずと言っていいほど妖精キャラクターが登場する。それは妖精が、「運命を左右する」存在であるためだ。本書は、妖精譚で有名なアイルランドと日本を行き来する妖精の語り部が、FGOやツイステといった日本を代表するさまざまなサブカルチャー作品の本質を「妖精」から深掘りするとともに、作品を通じて妖精の本質を問う妖精×日本×サブカルチャー文化論である。

はじめに　ドラえもんも妖精の仲間？

第1章　妖精たちが回す運命　Fate/Grand Order

第2章　名作童話のダークコラージュ　ツイステッドワンダーランド

第3章　電子から召喚されたもの　女神転生・ペルソナ

第4章　茨と夜の愛し仔の行く末　魔法使いの嫁

第5章　巨大メカと小さな妖精　聖戦士ダンバイン・重戦機エルガイムと美少女アニメ

第6章　三角帽子を被った妖精たち　とんがり帽子のメモル、銀曜日のおとぎばなし……女児向け作品における妖精愛

第7章　草木百花に見え隠れする物語　スタジオジブリ作品

第8章　世界を席巻す

第9章　森からやって来た魔法戦士　TRPGの妖精たち

第10章　ドラえもんはなぜ妖精と言えるのか　プリキュアシリーズ、魔女っ子シリーズ、ドラえもん

終?章　これからも広がる妖精郷

内容説明

日本を代表するゲームやアニメ、マンガといったさまざまなコンテンツには必ずと言っていいほど妖精キャラクターが登場する。それは妖精が、「運命を左右する」存在であるためだ。本書は、妖精譚で有名なアイルランドと日本を行き来する妖精の語り部が、ＦＧＯやツイステといった日本を代表するさまざまなサブカルチャー作品の本質を「妖精」から深掘りするとともに、作品を通じて妖精の本質を問う妖精×日本×サブカルチャー文化論である。

目次

はじめに　ドラえもんも妖精の仲間？
第１章　妖精たちが回す運命―Ｆａｔｅ／Ｇｒａｎｄ　Ｏｒｄｅｒ
第２章　名作童話のダークコラージュ―ツイステッドワンダーランド
第３章　電子から召喚されたもの―女神転生・ペルソナ
第４章　茨と夜の愛し仔の行く末―魔法使いの嫁
第５章　巨大メカと小さな妖精―聖戦士ダンバイン・重戦機エルガイムと美少女アニメ
第６章　三角帽子を被った妖精たち―とんがり帽子のメモル、銀曜日のおとぎばなし…女児向け作品における妖精愛
第７章　草木百花に見え隠れする物語―スタジオジブリ作品
第８章　世界を席巻する妖精譚たち―ディズニーアニメ
第９章　森からやって来た魔法戦士―ＴＲＰＧの妖精たち
第１０章　ドラえもんはなぜ妖精と言えるのか―プリキュアシリーズ、魔女っ子シリーズ、ドラえもん
終章　これからも広がる妖精郷

著者等紹介

高畑吉男［タカハタヨシオ］
アイルランドを中心とした妖精譚の語り部として精力的に活動する。２０１０年、アイルランドに妖精学のフィールドワークの為に留学。約１年間、スライゴ、ゴールウェイ、北アイルランドなど、アイルランド神話・民話の舞台を歴訪。その後も毎年、アイルランドと日本を行き来する。土地の人たちと交流を重ねながら、さらなる妖精譚への理解と『語り』の普及に努める。Ｓｔｏｒｙｔｅｌｌｅｒ　ｏｆ　Ｉｒｅｌａｎｄ正式会員。日本フェアリー協会会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ねこ]

妖精と聞いて私が1番に頭に浮かんだのは聖戦士ダンバインに登場するチャム•ファウ。本書には勿論紹介され、他にも沢山のアニメ作品や古典などから考察がなされていました。紹介されたアニメ作品をほぼ全て知っていることに驚きです。2023年発行ですがもう少し遅ければ、葬送のフリーレンも入っていたかも。本書を読んで「ロードス島戦記　新装版」が読みたくなりました。昔OVAは見たのですが小説は未読です。ただ、ブックオフでリアル店舗2件とオンラインで探してもなし。図書館でも無し。…うーんあとはメルカリかAmazonかなぁ〜。

2024/01/30

[よっち]

妖精譚で有名なアイルランドと日本を行き来する妖精の語り部が、FGOやツイステといった日本を代表する様々なサブカルチャー作品の本質を妖精から深掘りしながら、作品を通じて妖精の本質を問う一冊。FGOやツイステ、女神転生・ペルソナや魔法使いの嫁から、アニメ作品の聖戦士ダンバイン・重戦機エルガイムと美少女アニメ、スタジオジブリ作品やディズニーアニメなど、日本を代表するゲームやアニメ、マンガといった多くのコンテンツに登場して、特殊能力を持ち主人公に変化をもたらす存在として欠かせない要素になっているのを実感しました。

2023/11/28

[こも 旧柏バカ一代]

妖精についての考察。女神転生、ペルソナにも妖精、、魔法使いの嫁は妖精学を参照しているらしい。そしてエルガイム、あれは妖精がいたな。女児向けアニメの妖精。。キュウベー？そしてジブリの妖精達。ジブリの作画についても買いてあった。そしてロードス島のディードリット。この辺りになるとやっとわかって来た。

2025/02/05

[麗月]

妖精譚の語り部である高畑吉男先生のご本。高畑先生でないと語り得ない視点の数々。これからこの本を読むだけでなく妖精学の論考に『使う』学生さんは参考作品と参考文献のリストから作らないといけないなぁ…と余計な心配をしてしまった。学術書じゃないからいいんだろうけれども、研究材料にしようとするならそこから始めていかないといけない本。かつてのこの手の検証本は引用・参考した作品の製作者・製作会社や参考文献の著者・出版社・出版年なども列記した物が多かったと思う。 読むのは解っている人だけではない事を編集者は考えるべき。

2023/10/25

[なこちゃん]

知らないゲームの話をもとに知らない妖精について説明されると訳がわからない。日本の擬人化文化については興味深かった。

2025/06/20