出版社内容情報
70代では人生やり直せない?
人間に年齢は関係ない、なんてウソ。
人生100年はキレイごと。
「今度生まれたら、この人とは結婚しない」70歳の主婦、佐川夏江は自分がやり直しのきかない年齢になっていることにショックを受ける。人生を振り返ると、あの時別の道を選んだらどうなっていたかと思うことばかり。進学は、仕事は、結婚は。少しでも人生をやり直すため、夏江はやりたいことを始めようとあがく。
大好評の著者「高齢者小説」シリーズ。
「元気をもらいました」「自分のことのように読みました」「もっと早く読みたかった」
など読者の声多数のベストセラー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
263
夏江さんがナチュラルに性格悪い(笑)。というか変なプライドが高い。『すぐ死ぬんだから』と対照的になっていて面白いのが旦那さんの扱い方。最初のイメージが良ければ後にいくほど落ちて、初見が悪印象だとだんだん良く見えてくるという。そしてどちらの作品でも微妙な扱いなのが長男の嫁。気持ちは理解できる風に描いていても、どこかで「身勝手だよね?」と読者に問いかけてきている。作者の経験や思想が色濃く反映しているのではと勘ぐってしまう。昔振った男が成功して微妙な気持ちになるあたりは、男性読者もかなりゲンナリするはず。2023/12/07
かずぼう
57
2つの人生は生きられない、エリートで出世確実・玉の輿と思った相手が最後にそうなるかは分からない。自分が振った相手が大化けしたりね。この本で最も印象的だった言葉『何があるか分からない先々のために今を犠牲にするほどバカなことはない。』今を楽しみ、今を生きよう。2023/07/03
のんちゃん
55
夏江70歳、ある日、やり直しのできない自分の年齢に愕然とし、来し方を振り返る。仕事の出来た夫、優秀な息子達、そこそこ幸せだったものの、人生の分岐点での選択の是非を今更ながらに考え、ため息を吐く。そこから夏江の苦悶の日々が始まる。私は今年60歳になった。ついこの前まで学生だったのに、と光陰矢の如し。70歳まであと10年、この作品を噛み締めて生きていこうと思う。同い年の夫と購入が重なりそうになった一冊。彼もまた人生を振り返える時期だと思っているらしい。私達は次の世でもお互いを伴侶に選ぶかは、乞うご期待😆2023/06/05
かず
53
★★★★Audible。生き方は人それぞれ。人生をどう解釈し、何を納得するかも自分の自由。自由だからないものねだり。2023/10/20
カブ
42
人生は選択の繰り返し。あの時違う方を選んでいたらと思わない人はいないだろう。後悔というのとはちょっと違う、どちらを選んでもさほど変わらなかったような気もするがである。やりたい時がいちばん若い なんてねぇ~w2023/04/29