出版社内容情報
★★★ミステリ、ど真ん中。★★★
最初から最後までずっと「面白い!」至高のミステリー体験。
閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。
愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。
残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。
そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。
――私たちを待ち受けていたのは、想像もしない運命だった。
内容説明
閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。残された人々は真相を知るために「検証会」に集う。
1 ~ 3件/全3件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
793
過去に起こった殺人を関係者の証言から真相に迫るのは、法廷ミステリの展開そのものだ。別荘地での大量殺人事件を巡り犯人の供述に納得できない遺族が開いた検証会に招かれた加賀刑事が、検事と弁護人と判事を兼ねて解き明かしていくプロセスは一部の隙もない。最近は人情物だったり装飾過剰気味が目立った東野作品だが、久しぶりに純粋な謎解きの面白さを堪能した。しかも真実の発見で終わらず、最後のひとひねりが鮮やかな決め技であった。ただ被害者が殺されて当然のクズばかりなせいか、犯人が暴かれてもカタルシスを感じられなかったのは残念。2023/11/17
starbro
780
東野 圭吾は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。加賀恭一郎シリーズも読み続けて12作目となりました。 安定の面白さですが、今回の加賀 恭一郎は、金田一耕助のような感じでした(笑) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005502.000001719.html 10月は本書で読了です。2023/10/31
bunmei
737
別荘地で起きた連続殺人事件の犯人が、早々分かった上で展開するミステリー。その事件に関わる一癖も二癖もある登場人物達の醜い腹の探り合いの中から、連続殺人事件に隠された真相を炙り出していく展開。エラリーやアガサの探偵作品を想起するような内容だが、なんとその探偵役の形で登場するのが加賀恭一郎というのだから、加賀シリーズを待ちわびた読者にしたら堪らない。相変わらず、鋭い眼光と推理で連続殺人事件の関係者の裏の顔を、次々に暴いていく。展開も二転三転とする中で、最後に辿り着いたのは、あまりにも意外な黒幕の正体だった。 2023/09/27
ノンケ女医長
735
私は東野圭吾作品、昔から好きで愛読を重ねているけれど、どうしても難しいこのシリーズ。昭和と令和が同居したような美しい表紙と、艶やかな地図になんとか気持ちを前向きにしつつページを捲るけれども、どうにもすっきりしなかった。「最後まで犯人が不明」という結末ではないものの、モヤモヤ感が強く残ってしまう。登場人物が多い割に、それぞれの個性が際立つことも少なくて、地味な印象。書簡や防犯カメラ映像、殺人動機や古い警察捜査手法も、なんだか令和時代には不一致な気がした。2024/10/20
ゲンタ
674
先程、読み終わりました。 加賀恭一郎には嘘は通用しない。現代社会をあらわすコノ作品も映画化だな。おもろかった。https://twitter.com/orihakategnat/status/17051615434561089542023/09/21