逆転のバラッド

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逆転のバラッド

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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065306390
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

人生の折り返し点を過ぎた男たちが、平凡な地方の町を侵食する欲に塗れた悪事に立ち上がる、一発逆転のリベンジゲーム。

どんなお話?)鄙びた港町にある銭湯、みなと湯は地元で暮らす昭和世代にとっての密かな憩いの場だ。第一線を退き地元の支局に異動してきた新聞記者の弘之、老朽化した風呂釜修繕の金策に走る銭湯主人の邦明、暴力団を首になった釜焚き係の吾郎、儲からない骨董屋の跡を継いだ富夫らは、それぞれ人生に諦念を抱きながらも日々そこで交流を深めていた。彼らの前に突然現れたのは、不審死したみなと湯の銀行融資担当・丸岡の元婚約者・礼美。彼女は丸岡の死の真相と銀行の悪行を四人に訴える。

【本読みの達人たちから大絶賛ぞくぞく!】
しなしなのアラ還オヤジたちが巨悪との勝ち目薄き闘いに挑む。人生を取り戻していくその姿は勇気の塊。なんて愉快なおじさん小説!―文筆業 門賀美央子
こんな俺たちにも命がある。そう簡単にふみ潰されてたまるかよ――そんな呟きが聞こえてくる、見事な人間賛歌だ。―ミステリー評論家 杉江松恋
「人生の終焉が見え始めた男たち」が、本当に初めて見たもの。とんでもない「幸福の王子」に胸熱必至!―書評家 藤田香織
闇に迫れるのは、正攻法か、裏の手か。力なき庶民の巨悪への挑戦を、きめ細かく描いた著者の筆致に感服した。―ミステリー評論家 千街晶之
目を覚ましたならず者たちによる、あっと驚く逆転劇が素晴らしく小気味よい。―ミステリー評論家 吉野仁
うわあ、してやられた。「老い」は何かを諦めた時から始まるのだ。正攻法と搦め手を駆使し巨悪に挑む男たちの姿が眩しい!―ミステリー評論家 西上心太
今のままでいいのか、と強く問いかけられた。これは後悔を抱えたすべての人へ贈る、悲しくも力強い逆転のミステリだ。
―書評家 大矢博子
優れた社会派ミステリー。だけど、それだけじゃない。この物語、裏がありすぎる。―文芸評論家 細谷正充

著者の地元を舞台に設定した汚職禍を、果敢にミステリーに仕立て上げる作家魂を尊敬します。―担当編集

人生のたそがれ時を迎えた男たちに贈る応援歌。どんなにかっこ悪くても、最後までジタバタするべし。―著者

内容説明

人生の折り返し点を過ぎた男たちが地方の町を侵食する悪事に立ち上がる、一発逆転のリベンジゲーム。

著者等紹介

宇佐美まこと[ウサミマコト]
1957年、愛媛県生まれ。2007年、『るんびにの子供』でデビュー。2017年に『愚者の毒』で第70回日本推理作家協会賞“長編及び連作短編集部門”を受賞。2020年、『ボニン浄土』で第23回大藪春彦賞候補に、『展望塔のラプンツェル』で第33回山本周五郎賞候補に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

392
四国の愛媛県・松山市を舞台にしたアラ還暦男たち4人の再起を賭けた復活のドラマで金融サスペンスミステリーの痛快作です。本書は一昔前の昭和の社会派ミステリーの趣きですが「逆転のバラッド」との名が老いに負けない永遠の若さを感じさせます。もし本書が警察の側から書かれたならばもう少しスピーディーな話になっただろうと思いますが、展開がゆっくりな代わりに4人の人生の物語がじっくりと描かれ心打たれますね。中でもベテラン新聞記者・宮武弘之が仕事一筋で妻と離婚し全く無関心だった知的障害者の兄と心ふれあうドラマに感動しました。2023/04/04

starbro

322
宇佐美 まことは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。地方の陳腐な2時間ドラマかと思いきや、著者版スティング、見事な逆転劇でした。吾郎が好い味出してます。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=00003731272023/03/02

のり

203
銀行融資課の男の死。警察は一度は事故死として処理したが、新聞記者の「宮武」と初老の3人の男の元に病院の不正融資が絡んだ為に殺されたという、同じ銀行の女が現れる。そのウラを取るために、情熱が消えかけていた宮武は奮い立つ。愛媛と大阪で暗躍する悪党達。敵は巨大だ。医療事故まで絡んでの悲劇。それに対して奮闘した男達の作戦は見事だった。しかし、ガス釜の資金調達をどう説明するのだろう。あと「吉良」はどうなった?2024/01/08

のぶ

199
ひなびた港町のうらぶれた初老の4人。この面々の来し方と出会いがじっくりと描かれる。そして銀行員丸岡の不審死をきっかけに巨悪に立ち向かう中でも、自分達の問題に対処していかなければならない。そんなところに、血肉の通う人達としての存在感をより強く感じる事ができた。だからこそ、これはそれぞれの持ち味を活かして道を切り開いていく物語だけでなく、自分を見つめ直す過程でもあることが伝わってきた。その結果、選んだ選択がどのようなものであっても。金融を扱っていて池井戸さんのようで何か違う、そんな宇佐美さんの新作でした。2023/03/11

まちゃ

198
伏線回収が見事で面白かったです。地元の支局に異動してきた全国紙の新聞記者、老朽化した風呂釜修繕の金策に走る銭湯の主人、暴力団を首になった釜焚き係、儲からない骨董屋の二代目。地方の町の冴えないオヤジ達が銀行員の不審死を発端にした汚職の裏に潜む巨悪に立ち向かい、その戦いから人生を取り戻していく社会派ミステリー2023/03/26

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