出版社内容情報
『源氏物語』の世界に、すぐにひたれる最高の組み合わせ。
紫式部の原文を瀬戸内寂聴の名訳と解説で楽しむ。
なんといっても『源氏物語』の魅力は原文です、原文の素晴らしさ、美しさです。ーー瀬戸内寂聴
中巻は「若菜 上」「若菜 下」「柏木」。
内容説明
五十四帖の中で最も絶賛される「若菜」を原文と名訳で存分に味わう。光源氏三十九歳から五十二歳まで。苦悩の物語に入っていく中巻は「若菜 上」から死去を暗示した題名だけの「雲隠」までより精選。(本書は瀬戸内寂聴訳「源氏物語 巻一~巻十」の訳文、解説の抜粋を原文と対照させたものです。全三巻)
目次
悲劇のクライマックス
若菜 上
若菜 下
柏木
著者等紹介
瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒。’57年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞、’61年『田村俊子』で田村俊子賞、’63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。’73年に平泉・中尊寺で得度、法名・寂聴となる(旧名・晴美)。’92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、’96年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、’11年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。1998年『源氏物語』現代語訳を完訳。2006年、文化勲章受章。また、95歳で書き上げた長篇小説『いのち』が大きな話題になった。他の著書に『愛することば あなたへ』『命あれば』『97歳の悩み相談 17歳の特別教室』『寂聴九十七歳の遺言』『はい、さようなら。』『悔いなく生きよう』『笑って生ききる』『愛に始まり、愛に終わる 瀬戸内寂聴108の言葉』『その日まで』など。2021年11月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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