講談社学術文庫<br> 日本精神史〈上〉

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講談社学術文庫
日本精神史〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 600p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065303030
  • NDC分類 121.02
  • Cコード C0121

出版社内容情報

長くヨーロッパの文化と思想を研究対象としてきた著者は、ここ20年ほど、日本の文化と思想の研究にとりくみ、その流れを歴史的に追跡してきました。その成果がついに一書にまとまったのが、本書です。題して、『日本精神史』。
「精神」とはなにか。
ヘーゲル研究者としてスタートした著者は言う。「あえて定義づければ、人間が自然とともに生き、社会のなかに生きていく、その生きる力と生きるすがたが精神だ」。
テキストとして残された思想はもとより、土器や銅鐸、仏像、建築、絵巻、庭園など、あらゆる文化を渉猟し、縄文時代から江戸時代の終わりまでを、一望のもとに描く、まさに畢生の大作です。
ただし、著者は、難解であることを潔しとしません。ヘーゲルのわかりやすい翻訳で脚光をあびたように、あくまでも流麗な文体で、明解に描いていきます。
思想も絵画も仏像も、ひとしく日本の精神の歴史としてとらえ、あらためて、日本とはなにかを問いかける清新な傑作と言えます。
待望の文庫化!

【目次より】
第一章 三内丸山の巨大建造物
第二章 火炎土器と土偶
第三章 銅鐸
第四章 古墳
第五章 仏教の受容
第六章 『古事記』
第七章 写経
第八章 『万葉集』
第九章 阿修羅像と鑑真和上像
第十章 最澄と空海と『日本霊異記』
第十一章 『古今和歌集』と『伊勢物語』
第十二章 浄土思想の形成
第十三章 『枕草子』と『源氏物語』
第十四章 『今昔物語』と絵巻物
第十五章 東大寺の焼失と再建
第十六章 運慶の新しい造形意識
第十七章 法然と親鸞
第十八章 『正法眼蔵』

内容説明

三内丸山遺跡に立つ一五メートルの六本柱から、思索の旅路は始まる。土器、銅鐸、仏像、物語、建築、絵巻、庭園など、あらゆる文化領域を渉猟し、精神の連続と変化を丹念に読み解く。縄文時代から江戸末期まで、美術・思想・文学に現れた精神のありさまを一望のもとにとらえた畢生の大作!上巻は縄文時代から鎌倉新仏教の誕生までを流麗な文体で描く。

目次

三内丸山遺跡―巨大さに向かう共同意識
火炎土器と土偶―土にこめられた美と祈り
銅鐸―弥生人の共同性
古墳―国王の威信
仏教の受容―霊信仰と仏像崇拝
『古事記』―その文学性と思想性
写経―漢字を尊ぶ
『万葉集』―多様な主題、多様な表現
阿修羅像と鑑真和上像―天平彫刻二体
最澄と空海と『日本霊異記』―求道と霊験
『古今和歌集』と『伊勢物語』―王朝の雅び
浄土思想の形成―仏を念じて極楽に往生する
『枕草子』と『源氏物語』―平安朝文学の表現意識
『今昔物語集』と絵巻物―庶民の世界へのまなざし
東大寺の焼亡と再建―乱世を生きぬく行動力
仏師・運慶―その新しい造形意識
法然と親鸞―万人救済の論理
『正方眼蔵』―存在の輝き

著者等紹介

長谷川宏[ハセガワヒロシ]
1940年生まれ。東京大学大学院哲学科博士課程修了。大学闘争に参加後アカデミズムを離れ、在野の哲学者として活躍。とくにヘーゲルの明快な翻訳で高く評価される。ヘーゲルの翻訳として、『哲学史講義』『美学講義』『精神現象学』(レッシング翻訳賞、日本翻訳大賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

95
在野の哲学者の長谷川さんによる日本の精神史ということで全4冊ですが読み始めました。長谷川さんはヘーゲルについては第一人者であると思っています。数十年前にはかなりその訳本を読ませていただきました。この本では日本の美術と思想と文学を三内丸山遺跡から始まり「正法眼蔵」までをここでは解説されています。私はさらっと読んでいますが、再読する必要があると思っています。小西甚一先生の文学の「日本文藝史」全5巻に匹敵するのでしょう。楽しみが増えました。2024/04/09

R

31
縄文時代から鎌倉時代に至るくらいまでのある種美意識の変遷を追ったもので、歴史書のようでもあり、文化史のようでもある。火焔型土器という美意識の眼ざめや、古事記、日本書紀にあるような伝説と物語、万葉集にある市井の歌という文化の萌芽を追いかけ、歴史とともに育まれてきた日本らしさが紐解かれていくのが楽しい。仏教の到来がもたらしたものを改めて知ることで歴史への理解が広がるようでよかった。枕草子と源氏物語の対比など、非常に興味深い内容にあふれていてよかった。2024/11/26

おひまな読者

2
ドイツ哲学を知悉した著者が、過去からの日本の心性をどう読み解いていくのか期待して読みました。でも、これは精神史というか文化史ですね。もちろん美術、思想、文学における優れた作品にはそれぞれの時代の美意識が凝縮されていますけど、それはどこまで日本の精神・心情を凝縮したものなんですかね。特に美術作品では、著者の論考は美学的な分析が中心で、精神論としては製作者のものに留まっているようです。2025/01/18

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