出版社内容情報
AIの経営判断ミスは誰の責任か?
(ケース)
貴社は、高額なAIエンジンを購入し、導入した。主要な機能は需要予測機能だ。しかし実際に動かしてみると、まったく当たらない。その判断にしたがって経営した結果、巨額の損失が発生した。ベンダーに問い合わせたところ、貴社が用意したデータに問題があるそうだ。さて、この責任は誰が負うのか?
これは架空のストーリーでです。しかしこれからの時代、こうした事例がどんどん発生することが想像さます。
ビッグデータの時代、企業はさまざまなデータを容易に入手できるようになりました。そしてそのデータを使用することで、自社にとって最適な解を導き出すエンジンを手に入れました。いわゆるAIでです。
しかしAIは、製品として提供されているものの、そのロジックやアルゴリズムは企業秘密とされブラックボックス化されており、導入した企業側にその仕組みは開示されません。
そのエンジンで何が行われているのか? 果たしてその解は本当に最適なのか? それを信じていいのか? どのように判断すれば良いのか? AIが判断ミスを犯した場合、責任は誰が取るのか?
本書は、上記のような問題意識をもとに、AI経営のリスクマネジメントについて技術的、法的観点から論じます。
AIの意義を十分に認めつつ、そのリスクをきちんとマネジメントすることの必要性およびその方向性を具体的に解説する画期的な書です。
内容説明
判断ミスの責任は誰が取るのか?多くの企業で導入され、成果をあげているAI。しかし、その判断ミスにより大きな損失を出す危険性も秘めている。本書は、AI経営の現状及び取り巻く状況を整理し、技術、法律、ガバナンスの観点から、具体的なリスクマネジメントを論じる。
目次
第1部 概論(AI経営とリスクマネジメント)
第2部 AI経営の現状及び取り巻く環境(AI経営の展開事例;AIベンダーの動向;AI経営に関する法規制・ガイドライン)
第3部 AI経営のリスクマネジメントの実際(AI経営のリスク;技術的視点から見たリスクマネジメント;法的視点から見たリスクマネジメント ほか)
著者等紹介
寺嶋正尚[テラシママサナオ]
神奈川大学経済学部教授。専門はマーケティング・リサーチ。慶應義塾大学経済学部卒業、筑波大学大学院経営・政策科学研究科・経営システム科学専攻修了。博士(経営学:筑波大学)。(財)流通経済研究所主任研究員、産業能率大学教授等を経て2020年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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