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出版社内容情報
妹を銃弾から守ったことで意識戻らぬ身となってしまった最強の殺し屋・平良凪(タイラナギ)。
彼は”殺意”を向けられると、わずかな時間だけ意識が戻る特殊体質の持ち主だった。
完全覚醒を果たすため、今日も凪(ナギ)は改造車椅子で強敵達との”リハビリ”を始める――!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
28
「私は信じてる・とびきりの「殺意」に晒された時・凪が完全に元通りになると」。近未来。凄腕の殺し屋・平良凪は妹を銃弾から庇い脳に深刻な傷を負ってほぼ植物状態に。しかし、自身に向けられた「強い殺意」を感じると僅かな時間だけ自我を取り戻す事に気付いた妹・静は、今日も治安の悪い鬼城島を闊歩する悪党達の駆除(兄のリハビリ)に精を出す。戦闘時以外は車椅子の植物状態、という斬新かつ異色過ぎる新ヒーロー登場(いや戦闘時も車椅子なんだけど)。かなり突飛な設定を迫力溢れる緻密な作画で読ませる快作(以下コメ欄に余談)。2023/10/23
山口透析鉄
27
この巻のみ試し読み版で。 もう何というか、圧倒的な作品です。 マガジンポケットで連載が始まった頃に、冒頭部分は読んでいました。 平良兄妹の設定が良く、徐々に2人の生い立ち等も見えてきます。 各々の悪役っぷり等も堂に入ったものです。 好みは分かれるでしょうが、圧倒的な画力で一気に読ませます。お好みで。2023/09/13
山口透析鉄
16
再読しましたが、やはり画力に圧倒されます。描き込み等が力があるんで、内容はかなり暴力的でも作品に力があります。 主人公兄妹の絆を「学園」の関係者がどう崩すのでしょうか。2025/04/29
のれん
13
『ドロヘドロ』とか『ABARA』系。カオスなデザイン全振りのSF近未来アクション。 って言っても話は分かりやすく、廃人寸前だが最強の兄と負い目と愛情の両者を以て狂人になる妹の兄妹愛が面白い。 車椅子とホッケーマスクの組み合わせはB級アメリカ映画みたいで良い。 演出もアニメ映えしそうだし、昨今の人気作品のグロを見てると許容範囲だろう。シチュエーションも良いし、敵の兄妹も良い。当て字ってなんであんなに厨二心をくすぐるのだろうか。デザインが好きならおススメ。2023/03/12
ぷほは
11
キャラを過去の逸話挿入や複雑な内面描写によってドラマ性を持たせて話を継続させる作品がハガレンやワンピの影響によって主流になりつつあった時に、どう考えてもオルタナティブロックにハマっていた大久保篤や鰤の師匠が「細けーこたぁいいんだよ!」路線で頭角を現したのがゼロ年代後半だった。本作はその最良の遺伝子を受け継いでいると同時に、主人公二人をヤングケアラーとしての兄妹という、鬼滅の刃と同じ設定で役割を逆転させているのがさらにヤバい。道徳的なくせに純粋暴力を許容するあの作品に対し、とても皮肉かつストレートな応答だ。2023/02/01