講談社現代新書<br> 今を生きる思想 ハンナ・アレント―全体主義という悪夢

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講談社現代新書
今を生きる思想 ハンナ・アレント―全体主義という悪夢

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  • サイズ 新書判/ページ数 120p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065295403
  • NDC分類 311.234
  • Cコード C0210

出版社内容情報

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約100ページで教養をイッキ読み!
現代新書の新シリーズ「現代新書100(ハンドレッド)」刊行開始!!

1:それは、どんな思想なのか(概論)
2:なぜ、その思想が生まれたのか(時代背景)
3:なぜ、その思想が今こそ読まれるべきなのか(現在への応用)

テーマを上記の3点に絞り、本文100ページ+αでコンパクトにまとめた、
「一気に読める教養新書」です!
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全体主義に警鐘を鳴らし続けたハンナ・アレント。

人々を分断し、生活基盤を破壊し尽くす「全体主義」。
ごく普通の人間が巻き込まれていく、その恐怖を訴え続けたアレント。
格差が拡大し、民族・人種間の対立が再燃し、
テクノロジーが大きく進化を遂げる今日の世界、
形を変えたディストピアが、再び現れる危険性はあるのか――。
全体主義のリスクから逃れるために、人間には何ができるのか。

スリリングな論考です。

本書の主な内容
●反ユダヤ主義から始まった民族の殲滅
●「普通の人々」こそが巻き込まれる恐ろしさ
●国民国家の解体と階級・階層集団の消失
●互いに無関係・無関心な人間の集合=「大衆」の誕生
●事実よりもイデオロギーがまかり通る世界
●「潜在的な敵」の摘発と「慈悲による死」
●政治の世界で跋扈する隠蔽と虚構
●全体主義に対抗できる二つの主体
●「共通の世界」を守り抜く

全体主義をもたらしたさまざまの要因は今日においても存在し続けている。グローバリゼーションの名の下で進められているモノ、カネ、人の国境を越えた移動や交流は、経済的な格差の拡大やそれにともなう民族、人種間の対立を生み出しつつある。経済発展と手を携えて進行する科学技術・テクノロジーの進展は、それまでの人間の生活のあり方を変容させつつある。そうした状況の中で「全体主義」が形を変えて再び登場する危険はむしろ拡大している(本書より)

内容説明

人々を分断し、生活基盤を破壊し尽くす「全体主義」。格差が拡大し、民族・人種間の対立が再燃し、テクノロジーが進化を遂げる今日の世界、形を変えた全体主義が、再び現れる危険性はあるのか―。

目次

はじめに 未来の「全体主義」に抗うために
第1章 反ユダヤ主義の起源
第2章 「大衆」の登場
第3章 全体主義の構造
第4章 全体主義が破壊するもの
第5章 抵抗の拠り所としての「事実」
第6章 「事実の真理」を守り抜く
おわりに 希望を語り継ぐこと

著者等紹介

牧野雅彦[マキノマサヒコ]
1955年生まれ。京都大学法学部卒業、名古屋大学大学院法学研究科博士課程単位取得。名古屋大学法学部助手・教養部助教授などを経て、広島大学名誉教授。専門は、政治学、政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

77
『今を生きる思想』のシリーズは、100ページ余で本来格闘しなければならない思想を凝縮する入門書。特にアレントの全体主義論は結構ハードルが高い(原書は未読)であり、このようにコンパクトにまとめられると確かに分かったような気にはなる。しかし本書の場合、著者が現代に引きつけている(はからずも併読した堤未果の書と同じような例も出てくる)分、いわゆるダイジェスト的な思想紹介とはなっておらす、著者のフィルタを通したアレント全体主義論の再構築と言える気がする。もちろん有意義なのだが、やはり原著に当たらねばならぬか。2023/07/12

榊原 香織

66
”自分自身の立ち位置を明確にしながら、他社の立場に身を置いた場合を想定してものを考える”  ハンナ=アレントの思想をざっと。でも分かりにくかったな、私だけかナ2023/02/09

ネギっ子gen

62
【未来の「全体主義」に抗うために】著名な思想家を取り上げ、思想の概論と時代背景、そして「なぜ、今の時代にその思想を知っておくべきか」の3点に絞って構成された、新シリーズ「現代新書100(ハンドレッド)」の第1弾。人々を分断し生活基盤を破壊し尽くす「全体主義」。ごく普通の人間が巻き込まれていく、その恐怖を訴え続けたアレント。格差が拡大し、民族・人種間などの対立や憎悪が激化する一方の現代において、<アレントを読むことは、全体主義に抵抗するための人間のあり方を考えるということなのである>と。巻末に、読書案内。⇒2022/10/25

樋口佳之

56
第一次世界大戦は重火器による大量殺戮を目前で体験した「塹壕世代」を大量に生み…苛酷な戦闘と殺戮の経験は、往々にして正常な社会生活への復帰を困難にする…ヒトラーのように、こうした戦争体験を以前の社会や伝統からの「解放」ととらえた者…/いつかは読みたいアレント本の手がかりになるだろうと思います。書かれているレビューも勉強になりました。/悪夢の原因、初の総力戦の結果として、上に引用したような人間が大量に残されたこともあげられるのでは。「場慣れ」「経験済み」という身も蓋もないお話。殺戮のエスカレーション。2023/09/05

ころこ

47
アーレントは近年大人気なので、新しい新書いる?という疑問がある。とはいえ、力作にみえる。西部邁に代表される大衆論から、個々が孤立して浮遊する大衆の不安に付け込んだ世界の首尾一貫性を説明した陰謀論によって全体主義は生まれる。全体主義が暴政や権威主義体制と異なるところは、これらの抑圧体制のように明確な構造を持たないことにある。指導者もまたその運動のうねりに巻き込まれていくというあたり着想が現代的で、フーコー的な生権力のアイデアが混入しているようで、興味深く読める。2022/10/12

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