講談社文庫<br> 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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講談社文庫
子どもたちは夜と遊ぶ(上)

  • 著者名:辻村深月【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 講談社(2012/10発売)
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  • ISBN:9784062760492

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内容説明

始まりは、海外留学をかけた論文コンクール。幻の学生、『i』の登場だった。大学受験間近の高校3年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番――」。姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。(講談社文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

541
辻村深月の第2作目の作品。大きく構想を構え、しかも複雑な構造を持っていそうだ。それだけに、半ばくらいまでは全体像が見えて来ず、いささかもどかしい思いもした。ここ上巻の最後に来て、ようやくほぼ全体の構想が明らかになったところである(もっとも、さらなる仕掛けがあるのかもしれないが)。劇場型犯罪とゲームに則った進行というのが、本作の最も大きな特徴である。また、童謡に乗せて物語を紡いでいくのは、古くはヴァン・ダインの『僧正殺人事件』があり、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』などの先例もあった。次の⇒2026/04/17

パトラッシュ

498
大学が舞台の学園ドラマのような冒頭から、少しずつ不穏な空気が漂い始めたかと思うと突然残酷な殺人シーンに転じる導入部が鮮やか。ゲームを楽しむように殺人を繰り返しすべての犯罪を差配する謎の人物i(アイ)をカギとして引き込む手腕は、小説を書き始めて間もない頃から作者がページターナーの力量を備えていたことを証明する。複雑な過去持ちキャラばかり集めた設定は多少わざとらしいが、そんなものを気にさせないほど没頭させられるのだから。トリックを見破ろうとするスレたミステリ読者の推理をも満足させる点にもうならされる。(続く)2021/06/24

さてさて

494
無惨な死に方を読者に晒すためだけに登場する彼、彼女。 ある意味ホラーより質の悪いグロテスクな描写の数々。最初から最後までこれでもかと襲い掛かるダークな世界。第三者的にシーンを捉えることを許してくれない辻村さんの絶妙な心理描写とその視点で見ることになる凄惨な殺害風景。心が弱っている時に決して読んではいけないこの作品。それを象徴するかのようなモンシロチョウ。柔らかな光の差す穏やかな世界に突如顔を出す漆黒の闇の世界。そんなダークな描写の中に確かに見える『i』の存在。光差す下巻への期待高まるそんな上巻でした。2021/01/05

zero1

459
本屋大賞「かがみの孤城」プロトタイプ?論文コンクールに乱入した「i」は何者?登場人物の忌まわしい過去。スターシステムを採用している辻村。他の作品に出てきた秋山教授が事件を予想。殺人には何の意味が?「i」と「θ」のゲームは続く。その中で疲弊する犯罪者。長さにこだわる辻村らしい作品。重いし粗いが何故か途中でやめられない。「にえたった」などかなりグロ。月子の名字が出てこないのは何故?「i」の正体について、私はある予想を立てたが当たっているか?さらに長い下巻へ。2019/07/11

とも

442
んんぅ、面白い。唸るね。辻村さんの著書は今後全部読んでいこうと改めて思う。 まだどういう結末に辿り着くかは分からへんけど、「i」と「θ」の抱える暗い過去と犯す殺人にに引き込まれ、胸苦しくも、絡め取られる様に上巻読了。 その他の登場人物にもまだまだ何か闇と謎が隠されてそう。 さぁさぁ、下巻へ。2018/04/04

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