講談社文庫 時代小説文庫<br> 戦端―武商繚乱記〈1〉

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講談社文庫 時代小説文庫
戦端―武商繚乱記〈1〉

  • 上田 秀人【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065287460
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

大坂・東町奉行所の同心、山中小鹿(やまなか・ころく)は、上役の筆頭与力・和田山の娘をわけがあることを
承知で娶ったにもかかわらず、裏切られてしまう。妻の不貞を許せなかった小鹿は、
義父の和田山に妻を公然と突っ返すという方法に及ぶ。これが原因で、東町奉行所内では、
同僚たちからも距離を置かれて居心地がよくない日々を過ごしていた。
鬱憤をはらそうと大坂の遊郭に足を向けたものの、なぜか客引きをされない。
理由は、大商家が「総揚げ」すべての見世を貸し切っていたからだ。
その商家の名は、淀屋。西国三十藩以上の年貢米を大坂へ廻送、売る権利を持ち、莫大な富を得ていた。
淀屋に借金をする大名もあらわれ、参勤交代の折には淀屋に寄って挨拶をするほどの力関係に至る。
幕府も忸怩たる思いで、ついに時の老中首座・土屋相模守が手を打つことに。
一介の同心・小鹿は、商魂たくましい上方の豪商と武士の沽券をかけた争乱に巻き込まれていく。
吉川英治文庫賞受賞作家が送る新機軸の書下ろし時代小説、堂々開幕!

内容説明

時は元禄。上方では米や水運を扱う大商家の淀屋が諸大名に金を貸し付け隆盛を極めていた。もはや看過できぬと、老中土屋政直は目付の中山時春を大坂東町奉行に任じ、その配下となった町方同心山中小鹿は密命を託される。商人の台頭を武士は抑えられるのか。生き残りをかけた戦いが始まる!

著者等紹介

上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。’97年小説CLUB新人賞佳作。歴史知識に裏打ちされた骨太の作風で注目を集める。講談社文庫の「奥右筆秘帳」シリーズは、「この時代小説がすごい!」(宝島社刊)で、2009年版、2014年版と二度にわたり文庫シリーズ第一位に輝き、第3回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞も受賞。文庫時代小説の各シリーズのほか歴史小説にも取り組み、『孤闘 立花宗茂』で第16回中山義秀文学賞を受賞。2022年第7回吉川英治文庫賞を「百万石の留守居役」シリーズで受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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とし

68
武商繚乱記「戦端」1巻。新シリーズ開幕、大坂を舞台にした物語ですね、今後の展開が楽しみです。(暖かくなったら大阪町奉行所跡に行ってきます)2023/02/03

やま

60
大阪東町奉行所同心の山中小鹿(ころく)の活躍の物語です。山中小鹿は、有能な同心であったが筆頭与力の和田山内記介に嫌われ閑職に追いやられた。小鹿は、和田山に頼まれて遊ばれた和田山の娘・伊那を娶ったのであるが、その伊那が密通相手の阿藤伊佐次と再度密通した。頭に来た小鹿は、泣き叫ぶ伊那の頭を掴んで和田山の屋敷に連れて行った。和田山は、娘を怒るのでなく小鹿に怒りをぶつけてとうとう二人目の東町奉行中山出雲守時春の下につけられた。2023/06/16

ガットウ

15
★★★★4.4点。新シリーズ始動!!やはり上田秀人さんは単発よりシリーズモノが光輝いている。2022/09/05

たぬきち

3
図書館本。上田さんの新シリーズ。大阪が舞台。「内奉行与力」もそうだったけど、あんまり面白くない。大石内蔵助が出てきたから忠臣蔵が後々絡んでくるのかも。でも私には合わないようだ。分銅屋や妾屋みたいに商人が主人公ならいいんだけど。☆22023/10/22

ジョーさん

2
新シリーズ始まる。2023/02/07

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