出版社内容情報
日本人には理解が極めて困難なキリスト教。信仰の立場の整合性を捨て、由来の違う多様な要素による矛盾と混乱を認めつつ、哲学の立場から、罪、赦し、改悛、救済、ペルソナ、自由意志と予定説といった難問を解析、イエスの言葉が示すキリスト教の核心に迫る。
内容説明
悔い改めよ。天の国は近づいた。それは隠される必要があった。多様な知恵が輻輳し、弱者だった教会が支配者に踊り出、組織も教義も複雑化したからだ。いま、ひとりの哲学者がキリスト教の矛盾と混乱を整理しつつ、罪、ペルソナ、自由意志、予定説と、数々の難問に挑むとき、イエスの教えの真実が鮮やかに甦る。
目次
第1章 「宗教」と「哲学」と「文学」(ことばの文化性;哲学のむずかしさ;「ことば」は人間、社会、自然を描写する ほか)
第2章 処罰と悔悛(ヨハネの教えとイエスの教え;現代の若者の苦悩と生きる喜び;生きるための殺生と宗教 ほか)
第3章 自由と予定説(宗教教義のなかの矛盾;二種の「自由」;神の意志の正しさを得ること ほか)
著者等紹介
八木雄二[ヤギユウジ]
1952年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院哲学専攻博士課程修了。文学博士。専門はドゥンス・スコトゥスの哲学。東京港グリーンボランティア代表。東京キリスト教神学研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- マツボックリが笑う日