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出版社内容情報
孤島×館×密室×ひと夏のボーイミーツガール!
大財閥・入来院(いりきいん)家の支配する薄荷島に招待された小学生・すばるは、ふつうを嫌う入来院家の令嬢・鈴音に出会う。
彼女のもとには誘拐の予告状が届いていた。
やがて、予告されたとおりに鈴音はさらわれてしまう。衆人環視のなか、塔の頂上から、忽然と。
一体なぜ? そして、どうやって?
鈴音を救うため、すばるは200年前、13年前、そしていま、入来院家で繰り返される密室人間消失の謎に挑む!
内容説明
大財閥・入来院家の支配する薄荷島に招待された小学生・すばるは、ふつうを嫌う入来院家の令嬢・鈴音に出会う。彼女のもとには誘拐の予告状が届いていた。やがて、予告されたとおりに鈴音はさらわれてしまう。衆人環境のなか、塔の頂上から、忽然と。一体なぜ?そして、どうやって?鈴音を救うため、すばるは200年前、13年前、そしていま、入来院家で繰り返される密室人間消失の謎に挑む!
著者等紹介
佐藤友哉[サトウユウヤ]
小説家。1980年生まれ。2001年に『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』(講談社ノベルス)で第21回メフィスト賞を受賞しデビューする。2007年『1000の小説とバックベアード』(新潮社)で三島由紀夫賞を受賞。近年では純文学をメインフィールドとして活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
64
小学生には向かない職業。まさかのユヤタン、ジュブナイル!時代が時代ならミステリーランド白版で出されても奇妙しくはなかったよ・・・(ミステリーランドには「びっくり館」「神様ゲーム」という黒い危険物いるし)鏡家サーガの縁者がいるから、ついついあの件絡みを連想してしまうも、作中のユヤタン売れない作家として楽しく自虐してはっちゃけてるし・・・(現実のユヤタン復縁して一児の父親)妙に個性が強いキャラ達。ユヤタンがこう、捜査の苦難を描きながら読後感さわやかなものを書き上げるとはな・・・。2022/11/01
うまる
40
子供の語りとお父さんがツボで、ミステリそっちのけで読んだので楽しかったです。佐渡友裁って何www ミステリ作家が事件に出くわせば、探偵めいたことをするのがお約束なのに、推理する人を敵視する所とかも笑ってしまいました。ミステリとしては、挑戦状があるものの、そんなんわかるかーぃと怒る人も出てきそうな解かな。でも論理的でないとも情報が出てなかったとも言えない、巧い具合のギリギリのラインな気がします。令和の新本格ミステリの第2回配本という事を考えると、ミステリ部分を濃くしてほしかったと思います。2022/12/10
オセロ
30
売れない小説家の父親と共に、大財閥の入来院が支配する薄荷島に招待された少年・すばる。令嬢の鈴音に誘拐の脅迫状が届き、皆が見ている前で忽然と塔の上から消えた鈴音の行方を巡るミステリー。 年齢の低さを考慮され与えられない情報もありながら、普通を嫌う鈴音の行方や薄荷島に隠された秘密や過去をすばるが推理する様子が面白かっただけに、事件の真相が現実味に欠けるものは残念だったなと。2022/11/05
はるまげどん
19
少年探偵のすばるは200年前、13年前、そして今、大財閥・入来院家で繰り返される密室人間消失の謎に挑む。 孤島で起こる、消失事件。 ミステリ好きには堪らない設定で、読者への挑戦状もありワクワクしたものの、終章のびっくりな展開に「…ん?」となった。 個人的には残念。 ミステリとしてではなく、少年の成長物語として捉えるのであればありかな。2023/02/24
だるま
17
少年探偵・すばるが活躍するジュブナイルミステリ。招待状で島に訪れたすばると父親。島の大財閥の令嬢に誘拐の予告があった為、阻止する目的で呼ばれた中の1人だったのだと知る。そして衆人監視の中、令嬢は拐われてしまう。すばるが事件を探る内、島では過去にも密室からの人間消失が繰り返されていた事が分かり・・・という話。登場人物が皆、呑気で緊張感が無く、いかにもジュブナイル。読者への挑戦があり、「皆さんは謎を解く材料をすっかり手に入れている」とあるけど、まともに考えると解決編で頭に来るよ。誰が分かるか! 久々の腹立本。2023/06/02