出版社内容情報
春の日びより[ハルノヒビヨリ]
著・文・その他
海鵜 げそ[ウミウ ゲソ]
イラスト
内容説明
光溢れる世界の夢を見る。家族。学校。友達。電車。バス。映画。本。『私』は光の世界で成長し…最後に白い部屋の中で、闇に包まれていた。夢から覚めると、魔界と呼ばれる世界で小さな一体の悪魔になっていた。「―帰りたい―」『私』の心に広がるのは、夢で見た光の世界への憧れ。そしてある日、目の前に現れた『召喚門』に飛び込む。再び『私』が目を覚ますと、人間の赤ん坊として生まれていた。そこは『聖王国』。「帰りたい」と願った世界とは異なる人間の世界。悪魔でありながら、赤ん坊の力しかない『私』は恐怖する。自分が悪魔だということは隠し通さなければ―…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
33
作者さんの名前で選んで読んでみた。最初は何者かもわからない存在だったが、自身を魔族だと認識。そして、人の世に召喚されたら、、赤ちゃんになっていた。成長すると天使様のように愛らしく、人形のように顔の整った彼女に彼女を世話するメイド達はデレデレ。彼女が歩こうとすると全員が持ち回りに抱っこするほどの溺愛ぶり。たまに会いにくる父親はこの娘を誰にも嫁がせないと心に決める。2024/06/15
しまふくろう
25
なんとなく買い。絵は可愛らしい。 物語は異世界の記憶を持つ悪魔が人間界に召喚されると赤子になっていた話。ただ生まれ変わるのではなく、悪魔になってから魂が赤ん坊に入ってしまった、から更に一ひねりしているややこしさが面白い。悪魔の本質に目覚めてからの急展開も良い。 タイトルから想像したの内容とはかなり違ったが、これはこれで面白かった。 続きが楽しみ。2022/06/07
のれん
19
人間から悪魔となり、そこからさらに人間となる。という二度の転生なのだが、1度目はあんまり意味がなく、彼女の本質が悪魔であることがかなり重要なファクターになっている。 勘違いということではなく、人を食らう甘美な味が目的で、建前として悪人だからという理由を立てている。が、たまたま最初に食ったのが悪人だったからその理由づけとも取れる。 まさにアンチヒーローだ。こういったキャラには相棒というか枷となるキャラが欲しいが、地獄に取り残されてるし、来ても変わらん気がする。もう一手起爆剤があれば化けるかもしれない一作だ。2022/10/23
虚と紅羽
16
好きな部類だけど読みづらーい!!設定の八割理解せずに読んでるけど最後まで読めたし。ま、大丈夫だろ。 なまじ見た目が天使なのと神を信仰する国の住人ってこともあって、生の絶望を与えるために回復させても寧ろ敬われちゃうの、悪魔的には本末転倒なんだろうな。ユルの愛し方が完全に人外のソレだし、その愛も上位存在の愛玩が近いよう気がします。飽きたらポイしそう。 というか帯のコミカライズ第二部は現代日本編って、ここからどうやってそうなった?Why?これはあれですか。世界と時代飛び回って悪魔無双する感じの作品ですか。2023/01/09
TERU
14
魔界と呼ばれる世界で暮らす悪魔の私は、夢で見た光の世界への憧れを捨てられないでいた。
そんなある日に私は、目の前に現れた召喚門に飛び込み、憧れていた光の世界とは異なる人間の世界に赤ん坊として生まれ落ちていた... 悪魔として絶大な力を持つ主人公が、人間世界で赤ん坊から始めていく物語。 所謂、異世界転生で無難に生きて行こうとする主人公ですが、その身に秘める悪魔としての力が次第に...的な物語でした。 2022/07/19
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