五本指のけだもの - W・F・ハーヴィー怪奇小説集

個数:
電子版価格
¥2,376
  • 電子版あり

五本指のけだもの - W・F・ハーヴィー怪奇小説集

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年08月10日 02時19分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336074201
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

死霊、異常心理、怪物、狂信――
英国怪奇アンソロジーの定番作家、本邦初の短篇集。

古く平井呈一らに邦訳がなされ英国怪奇ものの一角をなすW・F・ハーヴィー。
鬼気迫る幽霊談、暗合と運命の交錯する奇譚から、精神の暗部を抉る不気味な物語まで、ときにブラック・ユーモアを漂わせて絶妙なアトモスフィアを醸しだす。

水木しげる漫画「むし暑い日」に翻案された「炎暑」、あるいは映画『五本指の野獣』の原作として後世のホラー映画に影響をもたらした「五本指のけだもの」等々、新訳が俟たれし異界への裂け目を顕わす作品をここに集成。
初訳3篇を含む新訳による珠玉のコレクション。


・初訳作品「ミス・アヴェナル」「追随者」「ピーター・レヴィシャム」


【著者紹介】
ウィリアム・フライアー・ハーヴィー (ウィリアム・フライアー・ハーヴィー)

イングランド北部の都市リーズ近郊で、裕福なクエーカー教徒の一家に生まれる。オックスフォード大学ベイリオル・コレッジを卒業、さらにリーズ大学で医学を修めた。第一次世界大戦中には軍医として海軍で働き、勇敢な人命救助をおこなったためアルバート勲功章を授与される。1925 年以降は病弱のゆえ療養生活を送り、1937 年に52 歳で没した。小説家としては怪奇もの、ミステリをものし、生前に4 冊の短篇集と1 冊の長篇を刊行。「炎暑」「五本指のけだもの」は怪奇アンソロジーの常連収録作で代表作。


【訳者紹介】
横山茂雄 (ヨコヤマシゲオ)

1954年生まれ。奈良女子大学名誉教授。京都大学大学院文学研究科修士課程英米文学専攻修了。博士(文学)。主な著書:『異形のテクスト』(国書刊行会、1998年)、『定本 何かが空を飛んでいる』(稲生平太郎名義、国書刊行会、2013年)、『神の聖なる天使たち』(研究社、2016年)、『増補 聖別された肉体』(創元社、2020年)、『コンスピリチュアリティ入門』(共著、創元社、2023年)。主な訳書:ジェフェリー・アッシュ『アーサー王伝説』(平凡社、1992年)、ローレンス・ライト『悪魔を思い出す娘たち』(稲生平太郎名義、柏書房、1999年)、マーヴィン・ピーク『行方不明のヘンテコな伯父さんからボクがもらった手紙』(国書刊行会、2000年)、ジョン・メトカーフ『死者の饗宴』(共訳、国書刊行会、2019 年)。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

69
【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の二・洋編〉ホラーイベントの洋編ってことで、「2025このホラーがすごい!」の第一位になっていた本書を読んだ。何の知識もなく手に取ったが、100年前に書かれた小説だった。「炎暑」と表題作「五本指のけだもの」が特に面白かった。ゾクっとするというより、謎めいた物語。宗教的なのはイマイチ入り込めなかった。訳者解説によると、水木しげるが、「炎暑」を漫画化していたり、「五本指のけだもの」をネタにした漫画も描いているらしい。読んでみたい。2025/07/23

yukaring

67
どれをとっても粒ぞろい。ホラーというより不気味で不条理な世界観が強い幻想怪奇短編集。有名な作品という「炎天」を初めて読んだが本当に絶品。ある画家がインスピレーションに任せて描いた裁判所の絵。絵の中の被告人の男にそっくりな男と現実に出会ってしまった時…。「ミス・コーニリアス」怪異に悩まされる夫婦とある邪悪な女性。気が狂っているのは誰なのか?足元が脆くも崩れ去るような読後感が衝撃。幽霊や憑依、異常心理、狂信など盛り沢山でどれもはっきり最後まで描かず読者に想像させるのがモヤモヤしつつも妄想が膨らみ楽しかった。2025/07/24

HANA

66
何とも端整な怪奇小説集。冒頭のアンソロジーピースとしては外せない「炎暑」からもう本の中に惹きこまれる。不思議な出来事を二つ列挙しただけで、その後の惨劇を予感させる出来はもう名作としか呼びようがないなあ。吸血鬼や憑依といったダイレクトな怪奇小説も良いけど、個人的には「追随者」や「道具」といった何かが背後に隠れているような得体の知れなさを持つ作品が好き。表題作はどこかコミカルな面を持つ妙な一作。ブラックユーモアを持つそれは、どこかパイソンとかに通じるものを感じる。「炎暑」は暑い季節に是非読んでもらいたいなあ。2024/07/24

maja

27
W・F・ハーヴィの怪異譚9篇が収録された短編集。「炎暑」は既読。じんわりと怖さに染まる「炎暑」。傍観者でいたはずが実はもう身動きが取れないほど囚われていたという「ミス・コーリニアス」の2作品の捉えられない恐怖がよかった。表題作の「5本指のけだもの」はドゥーワップコーラスの白手袋のもったいぶった動きを何故だか思い浮かべてしまったものだからか可笑しくなってきた。特異な不気味な話なのであるけど。2025/06/06

くさてる

23
まさに古めかしい怪奇小説で、お好きな方にはたまらないという感じの短編集。「炎暑」と「五本指の毛だもの」は以前アンソロで読んだことがある。やはりこの二作が抜きんでていると思うけれど、最後の展開が思いも寄らぬ怖さがあった「ミス・コーリニアス」が好きで。。2024/10/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22039117
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品