講談社文庫<br> 髪追い―古道具屋皆塵堂

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講談社文庫
髪追い―古道具屋皆塵堂

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065276518
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

遊び人の茂として、ふらふらしていた茂蔵も、巳之助の弟分におさまり、小間物屋・大黒屋で真面目に働いている。その茂蔵が花見の後、酔った勢いで祠の戸を開けて、紐で固く結ばれていた箱を開けてしまう。箱の中にあったのは女の長い髪。するすると伸びて、茂蔵の足に触れたとたん、大音響が響き渡った。逃げるように立ち去った茂蔵は、翌朝、帳場の観音像が真っ二つに割れているのを見つける。観音像が身代わりになってくれたのか。幽霊が見える太一郎によると、「封じ込めている」ものを茂蔵が開けてしまったらしい。祠の場所には昔、三十年前に焼け落ちた履物問屋備前屋の寮があった。今の主の徳五郎によると、先代はかなり悪辣で、借金漬けにして潰した下田屋から寮を強奪したらしい。下田屋の亭主は行方知れず、一人娘も病で失ったお此という不幸なおかみさんが失意の末に自害して、長い髪を残したというのだ。茂蔵が開けてしまったのは、備前屋が封印したお此の髪だった。この世に怨みを残すお此を太一郎や茂蔵は救えるのか? 人気シリーズ第九弾!

内容説明

花見の帰り道、酔った勢いで祠の封印されていた箱を開けてしまう茂蔵。中から長い髪がするすると襲いかかる。祠の場所には、三十年前にとり壊された商家の寮があった。娘も店もすべてを失ったお此というおかみさんのことを知った皆塵堂の面々は、今なお怨念を残す不幸な魂を救えるのか!?

著者等紹介

輪渡颯介[ワタリソウスケ]
1972年、東京都生まれ。明治大学卒業。2008年に『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』で第38回メフィスト賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

90
シリーズ9巻目。私の感想では、この9巻目がシリーズ中一番の傑作だと思います。 この世に怨みを残して幽霊となった女性。彼女が怨みを持つに至った経緯の惨さ、怨みの晴らし方..."ユルイ"のが特徴のこのシリーズの中では破格に怖くて、怪談話らしいのです。そして、切なくてやりきれない後味も趣があっていいのです。太一郎のドライで冷徹な新たな面も見られて、その人間味にますます好感が持てました。 シリーズもまだ続くようですし、今後の作品が楽しみです。2023/03/20

sin

71
黒髪に恨み深く宿りて…今は真面目になって働いているが、皆塵堂に関わる前は遊び人を気どっていた茂蔵が、とある祠に引き寄せられて中に納められた文箱を開けてしまう。そこには封印された髪の毛の束が…その後皆塵堂の仲間達と祠に戻ったものの文箱は消え去っていた。髪の毛に纏わる怨念を知った一同は祟りを未然に防ぐ為に文箱の行方を追い求めるのだが、黒髪の復讐は第一第二の犠牲者をだして彼らの追求を翻弄する。次の犠牲者は誰か!?しかしそこには霊を感じる太一郎の深い思惑が関わっていた。2022/04/25

mihya

65
皆塵堂9冊目。読みたいけど読みたくなかった。これを読んでしまったら新作が出るまでただただ待つだけになってしまう…。とは言え、我慢できるはずもなく読んじゃったんだけどね。 今回は遊び人の茂蔵を中心に皆塵堂を飛び出して怨みを持った髪を追いかける。そして猫が増える。 相変わらず面白い。…と言うか、どんどん面白さが増していく。あとがきまで面白い。途中、声出して笑ってしまい、夫に変な目を向けられた。 早く10冊目を!早く!2022/10/07

Nyah

62
皆塵堂も9巻に。茂蔵は最近小間物屋大黒屋で真面目に働いているが、つい酔った勢いで祠の戸を開け、中に入っていた箱を開ける。箱の中身は蠢く女の髪。「見える」太一郎によると封じられていたものを茂蔵が開けてしまったらしい。翌日見ると、祠から箱が消えていた。この髪の主は三十年前に強欲な備前屋が悪どい手段で店を潰した下田屋のおかみさんお此のものらしい。髪は恨みのある3人を追いかけ、箱は町人の手から手へそしてターゲットの元へ。巻き添えが無いよう追いかける皆塵堂の面々。/本音と建前。実は鋭い皆塵堂店主。軽い怪異譚、楽しい2022/09/08

アルピニア

55
シリーズ第9巻。大黒屋の益次郎のもとで働く茂蔵は、花見の帰りに酔った勢いで祠の中にあった「女の髪が封じられた文箱」を開けてしまう。髪に襲われ危うく一命を取り留めたものの、皆塵堂の面々とその箱の行方を捜すことになる。恨みを晴らすために人から人へと渡り歩く文箱。そしてついに犠牲者が出る。あと一歩のところで救えず残念と思ったのだが、実は・・。太一郎の意外な一面や伊平次、清左衛門の情も見え、しんみりとした最後だった。2022/12/18

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